ベテルギウスと言えば冬の代表的な星座「オリオン座」の1等星。
赤色巨星で寿命末期の恒星であることもご存じのかたは多いと思います。
とにかく大きな星で、もしもベテルギウスの中心を太陽のところに
持ってくると、表面は地球はおろか木星くらいまで飲み込んでしまうほどの
直径があると言われています。
これまでの観測でも、寿命末期のために膨れあがって赤色巨星になっている
ことや、不規則に変光していることから、寿命末期もかなり最終段階に近いと
予測されていました。
いくら大きいと言っても、ベテルギウスまでの距離は4~500光年くらい
ありますので、300キロ先のソフトボールくらいの大きさです。
(ちなみにこのスケールですと地球と太陽の距離1億5千万キロは
だいたい1cmくらいです。)
従来は世界最大の望遠鏡でも300キロ先のソフトボールを観測しても点にしか
見えなかったのですが、最近は光学干渉計という技術が進歩してきて、離れた
場所にある望遠鏡をつないで、仮想的に大きな口径の望遠鏡にしてしまうことが
可能になってきました。
(電波望遠鏡では従来からある技術なのですが、電波=電気信号の場合はわりと
簡単でも、光でそれを実現するためにはブレイクスルーしなければならない
基本的な技術が解決されていなかったため、ごく最近実用化されるようになり
ました。)
で、この技術を使ってベテルギウスを観測すると、何と星が球体ではなく
「ウメボシ」のようにデコボコした形状であることがわかったのです。
核融合のしかたが非常に不安定で、(あまりに巨大であることもありますが)
ちゃんと核融合している部分と、していない部分が星のあちこちであるために
膨張している部分と、収縮している部分があって、デコボコになってしまう
ようです。
従来からかなり寿命末期で、いつ寿命を終えても不思議ではないと考えられ
てはいたのですが、実際にこんな形が見えてしまうと、いっそう寿命が近い
ことが切実で心配になってしまうのが人情と言うものです・・・
ベテルギウスが寿命になると何がヤバイのか、続きはまた明日・・・
