双眼鏡で星空観察入門 (14)

今日も雲の多い天気。

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スタパではレモンクイーン(宿根ヒマワリ)が満開になりました。

気温のわりに湿度が低く、意外に過ごしやすい一日でした。

さて「双眼鏡で星空観察入門」、今日は「双眼鏡の使い方」編のつづき

 

6.双眼鏡使い方

6-2.使い方のコツ(続き)

4)三脚を使う

ある程度以上の双眼鏡には三脚に取り付けて使用するためのネジ穴が用意させている場合が多いです。

「ビノホルダー」という部品を介してカメラ三脚に取り付けられるようになっています。

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低倍率の双眼鏡といえどもカメラ三脚に取り付けて使用すると
・手ブレがほとんど無くなり安定した観察が出来る
・ブレないのでより暗い星や細かいところが観察できる
・方向を固定できるので、複数の人で同じ天体を見ることが出来る

などのメリットがあります。

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だだし、複数のメンバーで交代しながら見る場合でも「目幅」「左右の視度」「ピント」の調整がメンバーそれぞれに必要ですので意外に面倒です。

また天頂付近(地平高度60°以上)を見る場合には、かなり辛い態勢になることを覚悟しなければいけません。

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ユーハンターという商品名の双眼鏡用架台もあり(現状流通しているかどうかは不明です)、これを用いると天頂付近を比較的楽に見ることが出来ます。

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それでも立った状態で、頭を真上に向けて見上げる姿勢はそれほど楽なものではなく、長時間の観察には向きません。

手持ちで使うのが難しいほど大型の双眼鏡ならば三脚に載せての使用もやむを得ません。

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でも機動性が命ともいえる双眼鏡を三脚に載せてしまうのは、皆で同じ天体を見たいなどの事情がない限り(個人的には)お奨めしません。

5)一脚を使う

私が双眼鏡で星を見るときに推奨するのが「一脚」の使用です。

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手持ちでの使用と三脚に載せての使用の中間的な位置づけですが、機動性を損なうことなく手持ちより大幅に安定した視界を得ることが出来ます。

通常一脚の使用というと、長く延ばして先端を地面に着ける方法を想像するかも知れませんが、私の使い方はこんな感じです。

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脇で一脚を挟み込み双眼鏡の重量を受けます。(写真では左脇と左手で双眼鏡を支えています。)

体幹に固定する形になるのでブレをとても少なくすることが出来るのです。

右手は双眼鏡の方向を決めるために添えているだけなので、力がいりませんし、離しても全く問題無いです。

一脚の長さと雲台の角度を変えて行くと天頂まで楽に見ることが出来ます。

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手を肩よりも上に上げなくて良いのでとても楽です。

またお奨めの一脚用アイテムとして腰ベルトで一脚を受けるホルダーがあります。

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これがあると一脚を脇で閉めなくてもよいのでさらに楽に使うことが出来るようになります。

一脚は前に紹介したキャンプ用のイスと組合わせて使うことも出来ます。

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見上げる角度により双眼鏡の重量を受けるための角度調整が必要ですが、慣れてしまうととても快適で、長時間の星見では三脚や手持ちでの使用には戻れなくなってしまうほどです。

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双眼鏡で星空観察入門 (13)

今日は少し雲の多い天気。

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昨晩は23時から晴れてまさかのダブルヘッダー!!

この時期はさすがに辛い・・・・

今夜は5夜ぶりに曇り、ゲストには申し訳ないですが、少し楽が出来ました。

さて「双眼鏡で星空観察入門」、今日は「双眼鏡の使い方」編のつづき

6.双眼鏡使い方

6-2.使い方のコツ

1)導入のコツ

スタパのゲストに双眼鏡をポンと渡して、ピントを合わせることが出来たとしても、うまく星を見ることが出来ない方がかなりいます。

一つの理由としては、倍率が掛かった視野がどの範囲を見ているか分からないことが多いです。

昼間の景色であれば目で見えている物に倍率が掛かるので、わりと見たいものを視野の中心に合わせることは簡単なのですが、星だと眼で見たのとはだいぶ明るさが変わり、見える星の数も変わるので、今見ている視野が本当に自分が見たい視野かどうかということが分かりにくいのです。

使い慣れていないと、夜ではどの範囲が見えているのかも分かりにくいです。

少なくとも昼間のうちに肉眼で見たものが、どのくらいの大きさに見えるのかなど身体で覚えておく必要があります。

双眼鏡で星を見るときは、目玉を動かして星を見るのではなく、顔を見たい星に正対するように向けて、目玉はまっすぐ正面を見るような感じで見上げます。

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そしてその上を向けた顔と星の間に双眼鏡を入れるようにすると、わりとすんなり目標の星を視野に導入することが出来ます。

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上目遣いの状態で双眼鏡を使うと導入がうまく出来にくいです。

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出来るだけ顔や身体も正対させるような体勢で見た方が安定しますし、導入しやすいです。

2)座って見る

双眼鏡は立った姿勢で使うと思っている人が多いのですが、背もたれのあるイスに座って見た方が体幹が固定されるので、圧倒的に安定して見ることが出来ます。

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5倍くらいの低倍率でも星がピョコピョコ動かなくなるので、とても細かいところ(暗い星)まで見ることが出来るようになります。

イスがなければ、木や壁に寄りかかるなどして身体を安定させたり、手摺りやテーブルに肘をつく(または双眼鏡の一部を乗せる)などして、出来るだけブレないようにして見るのが、良く見えるようにするコツでもあります。

普通のイスですと天頂方向を見るのはかなり辛いです。

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そんな場合はベンチや地面に寝転がるのが楽です。

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でも、寝転がってしまうと双眼鏡を保持するのに長時間見ていると腕が疲れますし、

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下の方を見るのは首がとても疲れます。

リクライニングできるキャンプ用のイスを使うと、とても楽に水平方向から天頂まで見ることが出来ます。

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また最近私が気に入って使用しているイスがこちら

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キャンプ用のローチェアーなのですが、背もたれに首を預けることが出来るので、こちらも水平から天頂まで見渡すことが出来ます。

双眼鏡で長時間星空を楽しもうと思うなら、出来るだけ楽な形で見る方法を考えなければいけません。(続く)

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双眼鏡で星空観察入門 (12)

今日も良い天気です。

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日向はとても暑いのですが、日陰に入ると涼しい北風が吹いて、快適なスタパ周辺です。

さて「双眼鏡で星空観察入門」、今日は「双眼鏡の使い方」編のつづき

6.双眼鏡使い方  6-1.使い方の基礎 の続きです。

3)片眼ピント調整

多くの双眼鏡は中央にピント合わせのリングがあり、左右同時にピントを調整することが出来るようになっています。

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このタイプを「CF型」といいますが、まれに左右独立にピントを合わせるタイプ「IF型」もあります。

CF型では、はじめに左右の眼の視力(視度)の差を調整しておくと見る対象が近くなったり遠くなったりと変化しても、中央のピントリングを調整するだけで素早くピント合わせが出来ます。

このため、はじめに基準となる方の眼(双眼鏡によって異なりますが多くは左目)で対象にピントを合わせます。

4)視度調整

基準となる方の眼でピントが合ったら、もう片方の眼で視度の差分のピント調整をします。

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多くの機種では右目側の接眼レンズ自身、またはその根本を回転させてピント調整を行う機構が組み込まれています。

機種によってはこの機構が接眼レンズ周りになくて中央のピントリングと同軸になっていてピントリングの一部を引き出して回すタイプもあるので、注意が必要です。

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以上で(2日にまたがってしまいましたが)双眼鏡を使うための準備完了です。

あとは見たい対象に向けて中央のピントリングを回してピントを合わせて下さい。

1)~4)を文章で説明するととてもない変そうな感じがしますが、慣れれば10秒も掛からない作業です。

初めのうちは目幅が合っているのかとか、ピントが合っているのかとかがよく判らないこともあるかも知れないのですが、違和感を感じるようならドンドン調整をして、自分が一番見やすいように設定を変えて下さい。

慣れればそれほど悩まずにピタ、ピタ、ピタッ! と調整が出来るようになります。

使い方の基礎になる部分ですし、避けて通れないのでしっかりマスターして下さい。

ここまでの内容は双眼鏡を購入すれば取扱説明書に必ず書いてありますし、入門書などにも書いてありますのでご存じの方も多いと思います。

でもここから先の使い方となると意外に詳しく説明されていない場合が多いです。

そう、スタパの解説はこれからが本番なのですよ!!(続く)

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双眼鏡で星空観察入門 (11)

今日もまずまずのお天気。

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久々の月の写真を撮ることが出来ました。

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さて「双眼鏡で星空観察入門」、今日はようやくという感じもしますが「双眼鏡の使い方」編に入ります。(双眼鏡をすぐに使って見たいという方には前振りが長過ぎですね・・・)

6.双眼鏡使い方

6-1.使い方の基礎

双眼鏡の基本的な使い方は、第1節 都市伝説「双眼鏡は使い方が簡単」のところで述べたように・・・

1) アイカップ調整:覗き始める前にメガネの有無でアイカップの高さを変えます。
2) 目幅調整:自分の目の幅に左右のレンズを合わせる
3) 片眼ピント調整:基準となる方の眼(双眼鏡によって異なるが多くは左目)で対象にピントを合わせる
4) 視度調整:もう片方の眼で視度の差分のピント調整ををする

という流れで使い始めることが出来ます。

ここではこの基本的な使い方の部分をもう少し詳しく説明します。

1)アイカップ調整

接眼レンズにはアイポイントといって覗くための最良の眼の位置があります。

アイポイントにしっかり瞳を置かないと視野全体を見ることが出来なかったり、視野の一部が黒く見えたりといったことが起こります。

アイポイントのうち光軸方向の接眼レンズ面からの距離をアイレリーフといって、15~20ミリくらい離れていた方がメガネを使用している人にも使いやすいです。

なので、最近の双眼鏡の多くは「ハイアイ」と言われる長めのアイレリーフを持っている製品が多いです。

接眼レンズの覗き口に着けられるアイカップは元々眼とレンズの隙間からよけいな光が入って見えづらくなるのを防止するための部品ですが、ハイアイ仕様の場合にはメガネの有無でアイカップの高さを変更できないと、眼の位置をうまく合わせることが難しいです。
このため最近の双眼鏡では、まず覗く前にメガネの有無によるアイカップの高さ調整が必要です。

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アイカップ調整には様々なタイプがあるので事前に確認しておきます。

2)目幅調整

当然ですが、双眼鏡というのは2本の望遠鏡が平行に並んだ状態で組み立てられているのですが、人によって左右の眼の間隔が異なるので、左右の眼がそれぞれの接眼レンズの中心に行くように調整が出来るようになっています。

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目幅が合っていない状態で覗くと、ちゃんと見えなかったり、下の写真のようにそれぞれの視界が重ならずにダブって見えてしまいます。

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きちんと目幅があった状態では視野円はひとつに重なって見えます。

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間違っても映画のワンシーンのようなこんな見え方はしません。

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双眼鏡にもよりますが、少し大型のものには下のように目幅の目盛がついているものもあります。

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自分の目幅を覚えておくと、覗く前に目盛で合わせておけるので便利です。

以上が一般的な目幅調整の話なのですが、私の経験談を少し・・・

私の眼は「ガチャ目で」左右の光軸がきちんと合っていないようなのです。(なぜそう思うのかはここでは割愛します。)

でも人間の脳というのはとても素晴らしいようで、脳の中でうまく合成して破綻のないように画像処理をしてくれているようなのです。

でも双眼鏡を覗いたときに、無理矢理、眼幅合わせで視野を一つにしてしまうと、脳の方が混乱を起こして景色(星)が一つに見えずダブって見えてしまうことが多いです。

そんな事があって、正直なところ長いあいだ双眼鏡を使うのはあまりうまくなかったのです。

でもたくさん使うようになって気づくと、良く見える目幅では視野円が一つになっていなかったのです。

視野を無理矢理一つにしなくても良いことに気づいたら、双眼鏡で星を見るのがとても楽しくなりました。

人によって違うので難しいですが、そんなこともあるのですね。(続く)

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双眼鏡で星空観察入門 (10)

今日の昼間は雲の多い天気

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でも夜にはまあまあに天候になって、天の川も雲間からみることが出来ました。

さて昨日、原村で仕入れた日の出光学の双眼鏡(A4:5×20) 8台は以前からスタパにあった、同スペックのAシリーズ6台と合流しゲスト1人に1台ずつ貸出体勢が整いました。

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白いケースの中にAシリーズ(5×20)が14台

従来から各客室に1台10×50を配備していたのですが、重くて大きいのでお子さんや女性には使いにくいですし、全員がそれを振り回すのも何だか少し怖い感じがするので、Aシリーズで皆さんに楽しんで頂こうという趣向で今日から実戦投入です。

せっかく現在進行中の「双眼鏡で星空観察入門」を連載中ですので、スタパのゲストにも双眼鏡で星を楽しむことを伝えられたらと思います。

さて「双眼鏡で星空観察入門」、今日は「天文用の双眼鏡選び」の続きです。

5.天文用の双眼鏡選び

5-2.具体的な選び方

これまでのお話で、自分が購入しようと考える双眼鏡の仕様や予算はだいたい決まったでしょうか?

ここでは具体的に双眼鏡を選ぶときのコツを紹介します。

基本は何より現物を覗いてみて自分が気に入るものを選ぶということです。

現物をじっくり覗かないで買うのは正直なところ全くお奨め出来ません。

双眼鏡を選ぶときには、カタログデータでは見えない フィーリングというか使用感と言った部分のほうが凄く大事になり、現物を触ってみないと分からないことが結構多いからです。

人によって判断基準が様々で、例えばピントリング調整の堅さ(軽く回るか、渋めの周り方をするかなど)によっても「こんなに柔らかくては却って(ピントが)合わせずらい」とか「こんなに渋いのは疲れてイヤだ」などと見え味とは別のところで購入可否の判断がされることもあります。

デザイン上の好き嫌いもあるでしょうし、手触りや、フィット感など見え味とは全く別のところで機種選びの判断がされることもあるからです。

ここでは参考として私が良い双眼鏡と思う判断基準の話をしたいと思います。

私が「良い」という判断をする基本がこれ・・・

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別にふざけているわけではありません。

実際に双眼鏡をのぞいたときに、いかにこの写真のような見え方で倍率だけが掛かってストレスなく見えるようになるかが重要だと言うことです。

ふだんあまり双眼鏡を使わないかたから見ると、ピンと来ないかも知れないのですが、双眼鏡を長く使うと、いかにストレスなく使えるかという事が非常に重要になることが判ります。

双眼鏡を通してみたときに、色がずれて見えたり(例えば黄色っぽい感じがするなど)、暗く感じるようでは気分が良くありません。(目が順応するのにストレスがかかります。)

また、接眼レンズの対する瞳の位置(アイポイントといいます)の寛容度が充分に広くて、少しくらいずれていても視野がケラレたりブラックアウト しないものがよいです。

そうでないと、常にアイポイントの位置に気を遣いながらのぞかなければならず疲れます。

もちろん重さや、バランス、持ちやすさなども微妙に使いやすさに関係します。

つまり、上の写真のように手で輪っかを作ってのぞいたときのように、軽くてラフにのぞけるのに、視野周辺までシャキッと見える・・・ というのが理想だと思うわけです。

最近の双眼鏡はかなり良くなってきて、ある程度の金額(5~10万円クラス)の機種だと各メーカーの見え味にはそう驚くほどの差がなく上の基準を満たすものが多いです。

もちろんメーカーによって味付けが微妙に違うので好き嫌いは分かれますし、相性のようなものもあって、覗きやすさに対する評価が分かれたりします。

20万円クラス以上のする機種だとわりと万人受けするように作られているように思いますが、それでも(くどいのですが)、カタログスペックだけで決めずに自分の眼と身体で確認されることをお奨めします。

購入決定の最終段階にはぜひ現物を手にとって覗いてみて下さい。

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原村星まつり2016 その2

今日はとても暑い一日。

今日も原村の星まつりに参加です。
(夏休み只中の週末に何を遊んでいるのか、このペンションオーナー・・・というお叱りを多々頂くのですが、スタパオーナーとして、個人として色々な意味で外すわけには行かないイベントなのです。)

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今年のアクアマリンのコンサートは観客も一緒に踊るという趣向があり面白かったです。

大人も子供も手を振ってコンサートが盛り上がりました。

さて星まつりのもう一つの顔がこちら・・・

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観測エリアでは巨大な望遠鏡が林立しマニアの社交場と化します。

口径40cm、50cm当たり前というすっごい望遠鏡がたくさん並んでいます。

望遠鏡のオーナー達は見せたがり屋の方が多いので、リクエストするといろいろな天体を見せてくれます。

いろいろな望遠鏡を覗いてみたいという方には最適なイベントといえますね。

さてこちらは本日の購入品の数々・・・

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各種メンテナンス用&自由研究用パーツ、書籍、双眼鏡などですが、今回の目玉は「日の出光学」の5×20双眼鏡8台です。

現在このブログでは「双眼鏡で星空観察入門」シリーズが進行中ですが、スタパ(=当ペンション)としてもゲストに双眼鏡で星空を楽しんで頂くことを積極的にお奨めして行きたいと考えています。

今回の8台が加わりスタパには13台の日の出のAシリーズ(5×20)が揃いました。(なぜ13台かはスタパの定員が13名だからです。)

この双眼鏡をどんなふうに使うかは今後の課題ですが・・・・・、

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原村星まつり2016

今日も降ったり晴れたりの天気。

それでもここ数日と較べれば良い方かも知れません。

そして今日は一年で一番楽しみな日、原村の星まつりです。
(夏休み只中の週末なのに申し訳ないのですが、この日(今日明日)だけはペンションを休ませて頂いております。)

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いつものように私が大ファンであるアクアマリンのコンサートから始まり、出店での楽しいジャンクあさりを夜まで・・・。

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たくさんの知り合いと出会うことができ、近況報告をしたり、望遠鏡につてのお話をしたりと、あっという間に夜が更けて行きます。

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そして買い漁った品々がこれ。

最近はあまり望遠鏡を増やすつもりはないので、今年はいろいろ周辺の部品を後々の工作遊びなどのために買いました。

この先しばらくは楽しめる予定です。

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双眼鏡で星空観察入門 (9)

今日も雲の多い一日。

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夜は星が見えそうで見えない何とも悩ましい天候です。

さて「双眼鏡で星空観察入門」、今日は「天文用の双眼鏡選び」です。

5.天文用の双眼鏡選び

5-1.仕様と予算

「都市伝説」の節ですでにネタバレしているのですが、私がお奨めする天文用双眼鏡の仕様は、ズバリ、「瞳径5mm前後の機種」で、「予算の許す限り高価」なものです。

瞳径についてはすでに詳しく解説していますが、通常の使用環境では7mmクラスよりも5mmクラスの方が楽しく星が見えるからです。

具体的に瞳径5mm前後の機種というと・・・

10×50 ・ 8×40(or42) ・ 7×35 ・ 6×30

といったあたりの倍率、口径がお奨めになります。

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スタパにある瞳径5mmクラスの機種 左から10×50,45×8.5,8×42,7×35,6×30,5×25
これ以外にもたくさんありますが、いずれも普段私が使うことの多い機種です。

口径が大きいほど最微光星も暗くなり、たくさんの星が見えるので迫力がありますが、口径が大きくなれば、大きく・重くなって使うのも持って歩くのも億劫になります。

自分の体力と相談して長時間首からぶら下げても苦にならないサイズと重さのものを選ぶのが良いです。

ポロ型、ダハ型といった形状については許せる大きさと予算で考えれば良いので、特に特定しなくて良いと思います。

重箱の隅をつつくような見え味の違いを論じるより、いかに出番の多い相棒を手に入れるかを考える方が良いと思います。

機種を絞り込む前に、できるだけたくさんの製品を手にとって、サイズ感や、覗くときのポジションなどを確認しておいた方が良いですし、最悪でも最終的に購入する機種は現物を見ておくことが必須といえます。
「予算の許す限り高価」という表現はとても曖昧ですが、前節で記したように双眼鏡の仕様には様々なグレードがあって、そのグレードの違いにより少しずつ微妙に見え方が変わって行きます。

あまり良い例ではないのですが、スタパにある双眼鏡をいろいろ見比べると、低グレードの10×50(売値5000円前後)より丁寧に作られた8×42(売値30000円前後)の方が良く見えるといったことが起こります。

見比べると分かるのですが、でも低グレードの10×50で星空が楽しめないかというと、全くそんな事はなくて、条件の良い日には肉眼とは比べものにならないほどたくさんの星が見えて圧倒されます。

10×50という仕様で世界で一番高価な双眼鏡は約30万円です。

低グレードと較べると60倍の値段ですが、決して60倍良く見えるわけではなく、2倍ほども違いはないです。

60倍という価格差でも、その性能に価値が見いだせるならその製品を買えば良いし、とりあえず気楽に使いたいから、もう少し安いものが良いという選択もありだと私は思います。

気の小さな私などは、とても30万円もする双眼鏡を気楽に外に持ち出して夜露に当てたり、人に「使ってごらん」なんてことはとてもできません。

それができるのは、いいとこ10万円くらいかなぁ・・・などと思います。

人の価値観というのは全くそれぞれで、なかには「世界一が、たった30万・・?」という方もいると思います。

事実、時計や指輪や洋服などと較べれば「たった30万」で世界一というのはお買い得かも知れない・・・と思いますがね・・・。

ただ、あまり低グレードの安いものを買ってしまうと、もう少し高いのを買ったらどんなふうに見えるのだろうか? とか、見え方に不満を感じたときにもっと高いのにしておけばヨカッタ・・・ などと思ってしまいがちです。

そういった意味で「予算の許す範囲で高価」なものを購入すると、あきらめがつくというか、今の自分に見合った機材だと割り切ることができると思うのです。

とても抽象的な表現ですが、それぞれの価値観で選んで頂くのが一番だと思います。

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双眼鏡で星空観察入門 (8)

今日も雲の多い一日。

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夜にはまたもや雨です。

さて「双眼鏡で星空観察入門」、今日は「双眼鏡の性能についての裏話」の続きです。

4.双眼鏡の性能についての裏話(続き)

3)プリズムの違い

プリズムの形式には「ポロ型」と「ダハ型」があることをすでに述べましたが、プリズム自体のガラスの材質にもいくつかのグレードがあります。

プリズムは都合良く光を入射(取り入れ)したり、反射したりするありがたい部品なのですが、屈折率の関係で入射角や反射角には制約があって、それが大きすぎると反射して欲しい光が通り抜けたり、反射せずに外に出て欲しい光が反射してしまったりします。

屈折率が大きいほど広い角度に対応できるので、広角にしても視野周辺の光量を確保できるとか、部品を小さくできるとかというメリットがあるのですが、その分値段が高くなります。

材料名としては、BK7 → Bak4 → SK15 の順に屈折率が高く、高級な材料になります。

また同じ材質でもプリズムが大きくなれば、ケラレや迷光が少なくなるので見え味は良くなりやすいです。

もちろんプリズムもレンズと同じで精度良くできたものが高級品に使われ、並みの出来のものが安い双眼鏡に使われます。

特にダハ型の場合、構造的に精度やコーティング(部分的に鏡面加工)の質の善し悪しが見え方に大きく影響しやいといえます。
上記1)から3)で示した光学部品の出来の良さというのはカタログを見ても読み取ることは難しいです。

現物を見て比較しない限りその差を実感するのは難しいですし、昼間の風景などでは相当目利きの人でない限り違いを見分けるのは困難です。。

メーカーごとのグレード設定の違いや値段の差でしか判断することができません。

4)コーティングの違い

たくさんのレンズやプリズムなどの光学部品を使用する双眼鏡ではレンズのコーティングの違いで透過する光の量がかなり違ってきます。

またコーティングの善し悪しで、ハレーションが起きにくいとか、覗きやすさなども変わります。

メーカーによってコーティングのグレードに対する呼び方が違うので比較が難しいですが5層コート以上のマルチコートのものがお奨めです。

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上段:シングルコート、下段:マルチコート

最近では外気に触れるレンズ面のコーティングに汚れや夜露が着きにくい撥脂コートを施した製品も見かけます。

個人的に使ったことはないのですが、汚れが拭き取りやすいのはありがたいかも知れません。

高級な双眼鏡ではこのへんのコーティングについてもかなり気を使った処理がされていると考えて良いです。

コーティングについてはグレードがカタログなどに明記されている場合が多いので参考にして下さい。

5)筐体ほか機械部分の違い

光学部品以外にも筐体(きょうたい)に軽くて丈夫なマグネシウム合金を使用しているとか、ピント合わせや目幅合わせの機構がスムーズで耐久性があるとか、防水になっているなどやはり値段によりグレードが変わって来ます。

光学的な見え味は同じでも、筐体や機械部品の設計の違いにより使い勝手がかなり変わりますが、これも実際に手にとってみないと分かりませんし、耐久性に関しては長く使わない限り分かりません。

筐体の設計は外観上の形状や持ちやすさに直接関係しますが、内部の形状や仕上げにより迷光処理が適切になされているかなどにも影響します。

見口の部分の構造(メガネの有無で高さを変えられるものが多い)の違いによっても、覗きやすさや使い勝手がだいぶ変わります。

また双眼鏡は当然ですが全く同じ倍率の望遠鏡2本を全く同じ方向に向けて固定してあります。

実は全く同じ倍率の望遠鏡を2本用意するというのは意外にたいへんなことです。

たくさんのレンズを使っているのでそれぞれの焦点距離の誤差が非常に小さくないと、全ての焦点距離が合成されたときに大きな違いが出てしまいます。

さらにピント合わせや目幅調整で左右の向きが変わらないような剛性と精度が必要です。
以上、カタログを見ているだけでは分からない(または分かりにくい)様々な要因が双眼鏡の性能に影響しています。

知識だけあっても役に立たないと思うかも知れないのですが、同じ仕様(例えば8×42)なら何でも良いというわけではないことを知って頂きたいのです。

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双眼鏡で星空観察入門 (7)

今日は雨降りの天気予報でしたが、ほとんど降らずに何とか一日が終わりました。

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でも夜には土砂降りに・・・・。

さて「双眼鏡で星空観察入門」、今日は「双眼鏡の性能についての裏話」です。

4.双眼鏡の性能についての裏話

前節では双眼鏡の性能を表す用語について、一般的な用語の説明をしました。

でも、一般的というのはとても曖昧な話です。

同じ仕様(倍率・口径)で、同じような形状でも価格や見え味には雲泥の差があるからです。

ここではなぜそんな事が起こるのか、素人の方にはピンとこないことが多いと思いますので、説明することにします。

1)対物レンズの違い

双眼鏡で使用する対物レンズは通常アクロマート式と呼ばれる2枚合わせのレンズが使われます。

最近の高級機ではカメラのレンズや高級な望遠鏡の対物レンズに使用される「EDガラス」が使用されるようになってきました。

このEDガラスでレンズを作ると「色収差」と呼ばれる像のにじみを大幅に軽減できるのでスッキリした見え味になりますが、ガラスの素材自体がとても高いので、高価な製品になります。

また工業製品ですので、レンズを製作したときにどうしても精度の良くない物もできてしまうのですが、高級機用のレンズですので、精度が悪くできてしまった物は使えなくて歩留まりが悪いのでよけいに高価なものになります。

通常のアクロマート式の場合でも、高級機(高価な製品)はレンズの生産時に精度の良いものだけを選別して用いていると考えて良いです。

ここでいう「精度が良い」とはレンズの研磨面が設計値どおりに高精度に磨かれていることはもちろん、ガラス内に脈理や泡が無いなど様々な面からエラーが無いということです。

同時に作られるレンズの中でも何段階かのグレードがあって低いグレードのものが安い製品に割り当てられると考えて良いようです。(あるいは始めから安い製品向けに基準を落とした作り方のレンズを使用する場合もあるかも知れません。)

また高級機では視野周辺の像の乱れを改善するために像面を平坦化するレンズを組み込んでいることもあります。

まあ、いずれにしても高いのにはそれなりの訳があると考えて良いのです。

2) 接眼レンズの違い

接眼レンズにも様々な種類があって、見かけ視界の違いや、周辺像の見え方の違いがあります。

視界を広く取りつつ、いかに周辺像を劣化させないかなどはメーカーの腕の見せ所と言えます。

やはり高級機ほど気を使った設計になっています。

以前、安物の双眼鏡を分解したときに接眼レンズが樹脂製のラムスデン型(接眼レンズとしては最も古い2枚合わせの設計)で「安物はここまで手を抜くのか・・・」と驚いたことがあります。

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(続く)

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