今日は朝は良い天気出したが、夜には雨になってしまいました。
さて少し間が開きましたが「双眼鏡シリーズ」です。
気がついたらいつの間にか12月になっていますので「冬」シリーズをまじめに進めたいと思います。
9.双眼鏡で楽しむ星巡り
9-26 オリオン座付近
ABK071 オリオン座ψ(プサイ)星 「ペガススとアンドロメダ」星列 分類:星列
オリオン座骨格ともいえるベテルギウスとリゲルという2個の1等星と2個の2等星で作られる長方形は、中央に三つ星と呼ばれる3個の2等星がそれだけで豪華なものなのですが、このあたりは双眼鏡で眺めてもとても豪華な領域です。
オリオン座の左肩にあたるγ星(ベラトリクス)と三つ星の一番西(右)側のδ星(ミンタカ)の中間にはどこかで見たような特徴的な星の並びがあります。
秋の星座であるペガススの四辺形と、それに続くアンドロメダ座の星の並びにとても良くにた星列に見立てることができます。
「や座」や「カシオペヤ座」などのわりと単純な星座に近い星列はときおり見かけるのですが、ふたつの星座がセットになった星列はかなり珍しいと思います。
オリオン座の中に小さなペガススとアンドロメダがいると思うと何だか楽しくなります。
四辺形の縦に辺に当たるふたつの星は下側がψ1、上側がψ2というバイエル符号が着いています。
オリオン座ψ星「ペガススとアンドロメダ」星列と呼びます。
ABK072 オリオン座 λ(ラムダ)星「λのλ」星列 分類:星列
オリオンの頭にあたる部分にはλ星(固有名:メイサ)があります。
このλ星の周りにはいくつかの星が集まっていて、肉眼ではいくつかの星の塊のようにも見えます。
双眼鏡で見ると「λ」の形に星が並んでいます。
アメリカでは以前から「Lambda-Lambda」と呼ばれているようです。
λ星の周りの星がλの形に並んでいるというのは何だか出来過ぎな感じがしますね。
やぎ座のω星の周りにもωの形の星列があることをすでに紹介していますが(ABK035)、バイエル符号(ギリシャ文字を使用した星座の中の星名)を付けるときに狙って付けたのかと思えて来ます。
バイエル符号の付け方自身があまり法則性がなく、α星が一番明るくない星座がたくさんあったり、そもそもα星のない星座がいくつかあるので、ひょっとすると茶目っ気を出してλOriやωCapを付けたのかも知れないと思うのです。
昔は光害がないので星空が今よりずーっときれいだったのと、目の良い人が多くて今よりずーっとたくさんの数の星が見えていたのでこんな遊びができたのかも知れません。