梅雨の戻りのようにスッキリしない天候が続きます。
天候はスッキリしなくても、次々にいろいろな花が咲き、 虫たちは元気です。
今日はクリの雌花を見つけました。
さて「夏の星座」シリーズということでてんびん座を早々と6月初旬に
アップしたまま、夏休み前にはシリーズを完了するつもりでいたのに
気づけば夏休みに突入してしまいました。
天候があまり良くなくてアップするのに必要な写真がなかなか
撮れないままズルズルと時間が過ぎてしまいました。
先週に少し晴れ間のある日があったので、何とか画像を用意することが
できましたので、ようやく再開です。
今日はさそり座です。
さそり座はお誕生日の星座でもあるので、ご存じの方は多いと思います。
またさそり座が夏の星座であることをご存知の方も多いと思いますが、
夏の星座の中でもわりに早く昇ってくる星座です。
逆に夏休みの終わりころにさそり座を見ようと思うと夕方の早い
時刻でないと、南に低いこともあって、早々と沈んでいって しまいます。
また南に低く、形作る星は暗いものが多いので、都会では全貌が
見つけにくいです。
さそり座のα星は、ご存知アンターレス。
火星に対抗するもの(アンチ アレス=火星)という意味で、
オレンジ色の一等星。
サソリの心臓にあたる部分です。
このアンターレスの右側に扇形を描くようにサソリのツメつめに
あたる部分があって、この開きの小さな扇形は比較的良く目に付きます。
ところでプラネタリウムソフト(ステラナビゲーター)で星座絵を
見てみると・・
ツメだと思っていたあたりはサソリの頭で、特にツメに割り当て
られた星があるようには見えません。
でも星の名前を調べて行くと、てんびん座の星にズベン エス カマリ
(北の爪)という星とズベン エル ゲヌビ(南の爪)という星があります。
昔々、さそり座は今よりもっと大きな星座で、てんびん座を飲み込む
ような大きなツメを持った星座であったようです。
(星座が現在のようにきっちり決められる前は、結構星座の星の相互
乗り入れというか、相互利用といったことが当たり前に行われていました。)
現代ではきっちり分けておかないと天球上の場所を示すときに混乱が
生じるということで星座の境界がしっかりしているのですが、昔の
人たちはおおらかだったのか、必要に応じサソリのツメに見立てたり、
天秤として使ったり、今よりも柔軟な発想で空を見上げていたのでしょう。
(続く)