今日も良い天気。
だいぶ天候が安定してきた感じです。
ススキはだいぶ穂が開いてきて、日の光を浴びて金色に輝くように
なりました。
気がつけばドングリはすっかり茶色に色付いているものがあり、
実りの秋といった感じになって来ました。
さて今日も「さらば夏の大三角」ネタで引っ張りたいと思います。
昨日、一昨日と、この時期はベガとアルタイルが地平線に対して
かなり長時間横並びになって高度を下げてくるということを紹介し、
本当の夏の大三角の見頃は秋なのですよ・・・というお話をして
きました。
中国や日本でベガとアルタイルを織女・牽牛というペアの星として
扱うようになったのもこの光景を見てのことではないだろうか・・
という想像も紹介しました。
中国や日本でペアとして扱っていた星を西洋ではどう見ていたのか
というのが今日のテーマです。
そもそもアルタイル・ベガという星の名前の意味は何かというと、
アルタイル:飛ぶワシ
ベガ :落ちるワシ
という意味だそうです。
アルタイルはわし座の星ですから「飛ぶワシ」という意味があっても
不思議ではないですが、ベガはこと座の星なのになぜ・・・という
感じがします。
実はアルタイルとベガという星の名前は星座ができるよりも前に
名付けられていたと考えることができます。
上の写真を見て頂くと、左側のアルタイルの左右には小さな星が
付いていて、何となくワシが羽ばたいている様子が連想できます。
またベガの上側には2個の小さな星がありV字型に星が並んで
獲物を捕らえるために急降下しているワシの姿が連想できます。
アルタイル:羽ばたくワシ
ベガ :(獲物を捕らえるために)急降下するワシ
というように翻訳の仕方を見直せばとても合点がゆくと思います。
西洋の人たちもこの時期の(横並びになる)ベガとアルタイルを見て
この名前を付けたのだろうなぁ・・・と納得できます。
というわけで、夏の大三角は秋に愛でるというのが正しい夏の大三角の
楽しみ方であるという結論に達します。
この時期に私が「さらば夏の大三角」いう感慨深い思いで見送るのと
同じように、洋の東西や時代を超えて夏の大三角をこの時期に愛でる
人々がいたのだと思うと何だかとても心が温かくなってきます・・・・
(さらば夏の大三角 完)