タイムラプスと比較明合成 その2

台風接近のせいか今日はドンヨリとした一日。

140924hatake

すっかり整地まで終わった畑に曇り空は何とも絵になりません。

でも栗林ではクリのイガが本格的にはじけていて、絵になる姿です。

140924kuri

さて、タイムラプスと比較明合成、たくさんのカットを撮影して、
それをつなぎ合わせて動画にするか一枚の軌跡の画像にするかという
よく似た撮影手法です。

ところが、タイムラプス用の元画像を用いて比較明合成を行うと、
星がたくさん写りすぎて明るくなってしまい、全く臨場感のない
おかしな画像になってしまうということを昨日はご覧いただきました。

それではタイムラプス用に撮影した元画像では比較明合成がうまく
できないかというとそうでもありません。

昨日は全ての元画像を少し派手に処理してから動画につなぎ合わせる
処理を行っていますので、この逆で比較明合成用には少し地味に処理
してから合成の作業をすればよいことになります。

まずは元画像。

140923motoe

次に比較明用に処理したもの。

140923HKmotoe

かなり地味で星の数がだいぶ少なく、背景も暗くなっているのが
分かると思います。

このくらい地味に(星の数を少なく)しないと比較明合成では派手に
なりすぎます。

またタイムラプスでは動きがあった方が楽しいので、途中で人が
ウロウロしたり、光が点滅したりした方が変化のある動画になります。

しかし比較明合成では途中に一カットでも光で背景が照らされたり、
カメラに向けて光が入ると、その明るさができあがり画像のベースに
なってしまうので、できるだけ(星以外は)変化の少ない環境のほうが
望ましいです。

写っている星の数にもよりますが、あまり軌跡が長すぎるとこれまた
うるさい感じのできあがりになるし、どの線がどの星かなどを見分ける
ことができなくまります。(何を表現したいかにもよりますが・・・)

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約4時間半(440カット)のタイムラプス用画像の中から50分(100カット)を
(人の動きのほとんど無くなった部分を)切り出して比較明合成したのが
上の写真です。(夏の大三角が分かりますよね。)

最近の高級コンデジの中には撮影モードにタイムラプスや比較明合成が
出来るようになっているものがあり、三脚に載せてシャッターを押す
だけで撮れてしまうという機能を持つものが出てきています。

でもその場合は全てがカメラ任せなので、これまでに説明してきた
ような、タイムラプスと比較明のデータの供用、明るさの調整や、
時間の切り出しなどはやりづらいか出来ないことが多いです。

後で表現を変化させるとか、データを使い回すといったことを
考えると、カメラ任せで撮るよりも、実際にたくさんのカットを
撮影する方式のほうがベターです。

もちろんコンデジでお手軽に撮れるというのも魅力ではあります
がねぇ・・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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