今日も昼間は良い天気。
高原大橋の眺めもすっかり秋らしい感じです。
昼間の天気の良さとは裏腹に、天気予報も外れて、夜には曇って
しまいました。
夕方までは行く晴れていたのですっかり油断しているうちに月を
撮りそびれてしまいました。
だからというわけではないですが、昨晩の月をアップしていなかった
ので、一日遅れのアップです。
さて少し間が開きましたが秋の星座シリーズ。
カシオペヤ、ケフェウスと来れば次はその娘のアンドロメダ座です。
これまでにペガスス座、カシオペヤ座、ケフェウス座の解説の中で何度も
登場しているので、だいたいの星座の位置や星の配列もおわかりなのでは
ないかと思います。
頭に位置するα星(アルフェラッツ)がペガススのおへそと共用の星で、そこから
ペルセウス座方面に足が伸びます。
絶世の美女であるがゆえに生け贄にされるところを勇者ペルセウスに救われる
という神話なのですが、この星座はまさに生け贄として海岸の岩に鎖で繋がれた
姿ということになっています。
アンドロメダ座のお奨め天体といえば何と言ってもアンドロメダ銀河(M31)
でしょう。
私たちの太陽系が属する銀河系のお隣にある銀河系ですが、お隣と言っても
230万光年というとんでもなく遠いところにあり、私たちの銀河系より一回り
大きな星の集団だと言われています。
星座ではアンドロメダの膝のあたりにあります。
天の川が見えるような空で場所さえ分かれば肉眼でもあっさりと見えます。
あっさりと見えるのですが、肉眼では望遠鏡を使ってもこんなにハッキリとは
見えず、もう少しほっそりした感じに見えます。
まあ遠くにある天の川だと思えば見え方が想像できると思います。
長径が月の6倍もある驚くほど大きな天体なので、全貌を見ようと思うと
かなり低倍率でないと視野からはみ出してしまうので、あまり大望遠鏡向けの
天体ではありません。(大きな望遠鏡は低倍率がだしにくいことが多いです。)
双眼鏡や低倍率の望遠鏡で見ると全貌を見ることができます。
アンドロメダ座にはM31以外にもぜひ見ていただきたい天体があと二つあります。
1つめはNGC752というナンバーの散開星団です。
この星団はアンドロメダの足下とさんかく座の中間くらいにあり、かなり大きな
星団です。
10×50(口径50mm、10倍の意味です)くらいの双眼鏡でもハッキリ見えます。
すぐ近くにゴルフのパターのような星列かあって、大きな(ざらざらした)ゴルフ
ボールのすぐ近くに飾ってあるようで面白い眺めです。
星団自体は20倍くらいで見るのが一番きれいに見えると思います。
もう一つのお奨め天体は二重星のγ星(アルマク)です。
金色の主星と薄青の伴星の色の対比は見事で、ぜひ見ていただきたい天体の
ひとつです。
はくちょう座のアルビレオと同じような色の一対ですが、アルマクの方が
離角が小さいので、より濃い感じがします。
あまりお奨めではないのですがアンドロメダ座にはNGC891という有名なエッジ
オン銀河(銀河を真横から見ている状態をエッジオンといいます)があります。
よほど条件の良い時で、望遠鏡を覗き慣れた方でないと写真のようには見えない
ことが多いのですが肉眼で暗黒帯の存在がわかる数少ない銀河の一つです。