星景写真 経緯台でガイドする - その2 -

今日も良い天気・・・

薪小屋を慌てて作っているのはなぜかというと・・・

 

というわけで、GW前に大量の原木を仕入れて片づけたのですが、さらに
追加で原木を入手してしまいました。

これも夏休み前には片づけないといけないので・・・というわけです。(汗)

さて、今日は昨日の続きです。

経緯台で星をガイドして星景写真を撮影すると、どんなことが起こるかという
ところを今日は説明しておきます。

結論から言うと、経緯台で星をガイドして星景写真を撮影すると、下の写真の
ように写ります。

 

上の写真は中央からやや右下よりにあるオレンジ色の明るい星(さそり座の
アンタレス)をガイド星にして、星を手動で微動装置を回して追尾して約4分間
露出を掛けたものです。

アンタレスは点に写っていますが、これを中心として周辺にゆくほどに、星が
回転しているように写っているのが分かるでしょうか?

経緯台の上にカメラを載せ、長時間星を追尾して写真を写すと、どの方向を
撮影しても、ガイド星とした星を中心に写野の周辺が回転するように写ります。

その回転スピードは一日に1回転(=日周運動と同じ)です。

少し分かりにくいのでもう少し詳しく説明しておきます。

下の写真は、オリオン座の写真を3枚並べてあります。

傾きが違うのは、(左):東の空に登ったばかり、(中央):南中時、(右)西に
沈むまえ  という方向の違いです。(写角やスケールが違うのはご容赦
ください。)

 

ここで注目していただきたいのは○で囲んだ三つ星の部分です。

たとえば、三つ星の中央の星をガイド星に選んで東に登ったばかりの
オリオン座の写真を撮り始めたとします。

三つ星の一番右側の星は初め真上より、やや左にあります。

南中時にはやや右上、西に沈む頃には右下に回り込みます。

つまり三つ星の中央の星をガイド星に写真を撮り始めると、これを中心に
時計回りに周囲の星が回っているように写るというわけです。

フイルムカメラの時代に星の写真を撮ろうと思うと、赤道儀でも5分や
10分ガイド撮影するというのは当たり前で、できるだけ長時間露光をして
暗い星まで写そうと頑張ったものです。(って、ものぐさな私はあまり長時間
撮影はしませんでしたが・・・)

20分、30分のガイドが当たり前の時代に、経緯台でそれをやると(冒頭の
写真が4分でも回転が分かるほどですので)、北天の日周運動を撮ったかと
勘違いされるような写真になってしまい、天体写真あるいは星景写真として
使い物にならない写真しか撮れないというのが一般的な見方だったわけです。

ではなぜ今あえて経緯台か・・・・

ひとくちで言うなら、デジタルカメラの飛躍的な性能の向上が経緯台での
ガイド撮影を意味あるものに変えるかも知れないと言うことです。

少し知識のあるかたならピンと来るかも知れませんが、詳しくは次回に
説明したいと思います。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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星景写真 経緯台でガイドする - その2 - への2件のフィードバック

  1. ヨタモン のコメント:

    薪割り少しだけなら運動不足解消も兼ねていいのでしょうが、一冬分となると重労働ですよね。我家も以前は森林組合で丸太を買ったこともありましたが最後は腐らしてしまいました。(+_+)最近は冬場はあまり行かなくなったこともあり、もっぱら割った物を買っています。去年は白州いずみの家という社会福祉法人から買いました。値段もリーズナブルで良い薪でしたよぉ。偽善者っぽいですが活動費に役立っている感じもしますしね。
    それと我家で伐採し腐りかけていた落葉松も薪にして陶芸用に使うとのことで引き取ってくれたりして良かったです。
    夏場の繁忙期前、腰を痛めないでくださいねぇ。

  2. スタパオーナー のコメント:

    ヨタモンさま
    いつもありがとうございます。
    薪割りは良い運動&ストレス解消には最高なのですが、忙しくなると追いつかなくなって
    精神的に負担になってしまうこともあります。
    それにお察しの通り腰を痛める危険性もあるので、あまり無理もできません。
    そんなわけで薪割り機でも買おうかな~などと検討しているところです。

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