「ガリレオ望遠鏡の謎(ミステリー)」に挑む その2

雨上がり、天候はゆっくりと回復方向です。

160511miti

雨に洗われた緑がきれいでした。

今夜は素晴らしい星空が見られました。

さて略して「ガリミスに挑む」その2です。

2009年のガリミス記事から再起動までずいぶん時間がたってしまったのですが、私の中では中途半端にお茶を濁したくないという気持ちがありました。

やるならば本気で納得できる結果が得られるようにしたいという思いがあり、どのようにしたらよい結果を得られるのか考える時間が必要でした。

また、実際にその検討結果に沿うように機材を揃えるのも結構たいへんで、ジャンクが山ほど集まりました。

そのジャンクをレストアしてスタパの望遠鏡コレクションに加えたりもしているのですが、「ガリミスに挑む」ための機材もかなりあります。

紆余曲折あったのですが、最終的に次のような機種で検証を行うことにしました。

まずは高倍率用鏡筒として口径50mm焦点距離600mm(F12)のラプトル50鏡筒を2本用意しました。(これは常時使用しているセットそのままです。)

160510telesco2

また低倍率用鏡筒として口径50mm、焦点距離300mm(F6)の古いミニスコープ2本を用意しました。

160510telesco1

こちらは短焦点でガリレオ式には合焦ドロチューブの設計が適切でないので、口径食が出ないように改造しています。

ガリレオの望遠鏡を使うのにアクロマートレンズを使うのかという突っ込みが入りそうですが、この2機種については接眼レンズの違い(「ガリレオ式=凹レンズ」と「ケプラー式=凸レンズ」)による見え方の違いを検証するため、対物レンズ側の収差を少ないものにしたほうが良いという判断です。

世の中に対物レンズがシングルのガリレオ望遠鏡レプリカはたくさんあるのですが、アクロマートにした高倍率のガリレオ式望遠鏡がどんなふうに見えるのか興味もありましたので・・・

そして本当の意味での比較用に口径40mm、焦点距離500mmのシングルレンズ鏡筒も2本用意しました。

160510telesco3

この望遠鏡は「買ってはいけない」レベルのオモチャ望遠鏡の鏡筒を改造した物です。

レンズ径は40mmですが内部の絞りにより有効径は20mmほどです。

F25でシングルレンズの望遠鏡としては妥当なF値だと思います。

この鏡筒ではガリレオが使用した望遠鏡に近い見え味の検証ができると思います。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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