今日も曇り空の一日。
それでも梅雨時に雨が降らないのはありがたいです。(降らないと困る人も多いのだとは思いますが・・・・)
さて今さらなのですが天体写真の画像処理の勉強を一からやり直しています。
フィルム写真時代の人間は(私もそうなのですが)フィルムに写った画像をあまり弄くり回すのは邪道という認識の方が多いです。
こういう方の中にはは、デジタルの時代になってもカメラがはき出すJPEGの画像こそが正しいデータで、それを強調したり、合成したりするなんてもってのほかなんて言う方がいたりします。
でもカメラから出てくるJPEG(ジェイペグと読みます)画像というのは、あくまでも「この写りからするとこんな感じが眼で見たのに近くないですかね・・・」というカメラの画像処理エンジンが自動的に考えて出力される、当たらずしも遠からずといったデータなのです。
現代では出版・印刷業界では画像処理は当たり前ですし、ハッブル宇宙望遠鏡やすばる望遠鏡など最先端の観測をするための画像も、観測対象を最大限あぶり出すために様々な画像処理が当然ように行われています。
カメラの画像処理エンジンというのは基本的には昼間の写真をそれらしく再現するために作られていますので、極端に明るさの差の大きな天体写真には全く向いていないと言わざるを得ません。
例えば下はJPEG撮って出し画像です。
これをRAW(ローと読みます)画像から少し丁寧に現像処理すると
というように森の暗い部分の色や、天の川がきれいに表現されつつ、星や照明された部分の明るいハイライト部分もハレーションを起こすことなく表現することができます。
JPEGデータではせっかくカメラが写し取ったデータのうち、暗くてデータ量の少ない部分はまとめて真っ黒に、ある程度より明るい部分は真っ白と判断して切り捨ててしまします。
なので天体写真を撮る場合にはできるだけRAWデータを残すようにして、後から丁寧に画像処理してあげたほうが情報量の多い絵を作ることができます。
とりあえず今は画像処理のスキルがなくても、後々その画像を作品展などで使いたいということになったとき絶対にRAWデータがあった方が良いので、どこかに保管しておくとよいです。
実は私自身そんな基本的なことが(頭では判っていても)実感として判ったのはごく最近のことです。
今にして思うとJPEGでしか残していない天体写真がたくさんあってとても残念に思うものがたくさんあります。
天体写真を撮るときはできる限り「RAW+JPEG」で残しましょう・・・・
と、今日の本題からズレているようなのですが、画像処理をするときにはRAWデータがないとその先に進みにくいので前振りとしてのお話でした。(続く)
ご無沙汰しております。
最近kissX2のローパスを外したので、徐々にデジ一を実践投入中なんですが、
RAWを使ったことがなかったので、どこからやればいいかなと思案中です。
スタパオーナーさんは、上の画像処理とか、RAWを扱うに当たって、参考に
された本とかあれば教えて頂けませんか。
くっしーさま
いつもありがとうございます。
RAWを扱うのに特に参考にしてる本などはないです。
とりあえずステライメージやフォトショップエレメンツで現像して、ダーク部分のデータを捨てないように(必要に応じて持ち上げて)活かすようにしています。
画像処理自体は以前このブログで紹介した「天体写真のレタッチテクニック」<https://star-party.jp/wp/?p=10828>を参考にしています。
今年も原村でお目にかかれると嬉しいですね。