星景写真入門 その5

今日は一日こんな雲の中でした。

160713hasi

さて「星景写真入門」が続きます。

今日は「3.星景写真に必要な機材」 の続きです。

2)三脚

星景写真を撮るうえでカメラの次に必要なのが「三脚」です。

まあ三脚なしでカメラを地面に転がして写してしまう猛者もいますが、地面がカメラを気楽に転がしておける状態でないこともありますし、構図の自由度を考えればやはり必須な機材です。

160322sankyaku

一口にカメラ三脚といっても様々な大きさ、仕様、材質があって、値段もピンからキリまであって、新宿のカメラ屋さんなどに行くとあまりにたくさんあってどれにしたらよいか迷ってしまいます。
( スタパにもいっぱいありますが・・・・)

結論から言うと、予算の許す範囲で、持ち歩く事を前提に体力の許す範囲で、できるだけ大きくて、ガッチリした物を選ぶと良いです。

持ち歩く事を考えるとできるだけ小さくて、軽い物を選びたくなりますが、三脚は延ばして使うとブレが大きくなりますし、軽い物は風でぶれやすくなります。

私は個人的には構図上どうしても必要が無い限り三脚は一番短い状態で使います。

脚の長さ調整はほとんどの場合三脚の水平を取るとき以外には使いません。

カメラの構図を取るときは這いつくばるようにしてカメラを覗くことがほとんどです。

風景写真なら問題の無いブレでも星の写真では星が点に写ってくれなくなります。

少しでも失敗のリスクを減らすために三脚は延ばさないことにしています。

三脚の強度の判断ですが、三脚を(延ばさずに)広げた状態で置いて、2本の脚を手で持って回転方向に力を加えてもぶれる感じがしないものを選ぶと良いです。

感覚的な話で分かりにくいかも知れませんが、いくつかの三脚で較べるとガタやよじれ剛性の違いがわかるので、使用するカメラの重さなども加味して選びます。

スリック製往年の名器 まだまだ現役

スリック製往年の名器

また雲台と三脚部が分離できるタイプを選んで下さい。(ホームセンターなどで買うと分離できないタイプだったりします。)

160713kyaku2

自由雲台に付替

写雲台は通常のパン棒のついたタイプでも良いですが、構図の自由度を考えると自由雲台と呼ばれるタイプも用意しておくといろいろ便利です。

雲台を交換するという意味でも分離できる物が必要というわけです。
つぎに紹介するアイテムからは必須ではありませんが、あった方が良いとか便利という物を紹介してゆきます。

_
3)リモコンスイッチ

ガッチリした三脚に載せても、手でシャッターボタンを押すとそれだけでブレてしまうことがあります。

星を写すときはできるだけカメラに触れないのが鉄則です。(もちろんですがピント合わせや構図合わせ、各種設定の時は別です。)

160713timer

リモコンスイッチ(有線でも無線でもOKです)でシャッターを切るようにします。

最近ではスマホとWiFiでつなげて操作ができるようになっている機種もあるのでそれで代用も可能です。

リモコンスイッチがなくてもセルフタイマーを使えばマニュアル露光で最長の秒数(メーカーや機種によって違いますが30~60秒ほど)までの露光が可能です。

セルフタイマーにすれば、バルブ(スイッチを押している間シャッターを開けたままにするモード)以外はとりあえず使えます。

_

4)懐中電灯
真っ暗な中でもカメラの操作ができるようになれば必要なさそうですが、それでもいろいろな状態を確認したり、するのにあった方が良いです。

最近ではスマホや携帯をお持ちの方が多いのでなくても困らないことが多いのですが、それでも小さいのを一つ持っていると何かと便利です。

160713light

またスマホなどでは明るすぎてしまうこともあるので、できるだけ明るさの暗い(または調整できる)ものがあると良いです。

赤い光のものがベターですが、暗いものであれば白色系でもOKだと私は思います。(続く)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
カテゴリー: 天体写真, 天文関係 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください