天候はゆっくりと下り坂。
夜にはすっかり曇ってしまいました。
さそり座は夏の星座のグループに属します。
8月1日頃、東京付近では薄明のほぼ終わる20時くらいに真南に見えます。
でも南に低い星座なので1等星のアンタレスでさえ南中時に(東京付近では)地上高度が30°にも満たないです。
都会ではアンタレスを見つけることさえ難しい日が多いと思います。
特に宵の口というのは街明かりが明るくて、気温も高いので深夜よりも星がスッキリ見えないことが多いです。
8月になってさそり座を少し遅い時刻に見たいと思っても、南に低いのですぐに沈んでいってしまいます。
そういった意味では6月15日だと23時頃、7月1日だと22時頃に南中しますので、綺麗にさそり座を見ようと思えば、夏休み前に(できれば梅雨の内に晴れ間を見つけて) 少し遅くまで粘って見た方が良いのです。
何でこんな話をするのかというと、小学4年生になると理科の授業で星の勉強をするようなのですが。
見る対象が夏の大三角と、さそり座のアンタレスなのです。
夏の大三角は8月15日の21時頃から天頂付近に差し掛かりますので夏休み中ずーっと観察ができるのですが、アンタレスは夏休みの終わり頃には観察することさえできないほど低い位置になってしまいます。
今年はさそり座の左上にアンタレスよりも明るい土星がいるので都会でも見つけやすいと思います。
そんなわけでさそり座の観察は早めにしておいたほうが良いというお話しでした。