性懲りもなくジャンクをポチる その3

今日は曇りのち雨のち晴れの天候。

だいぶ月が太くなってきました。

さて今日は昨日整備したこちらの望遠鏡2台を使用して月や星を見てみました。

まずは左側の反射望遠鏡。

ジャンク購入後、赤道儀の変更、ファインダーの変更をして実際の星見です。

昼間の景色ではミラーが曇っていることもあり、あまりすっきり見えなかったのですが、星では予想以上によく見えました。

昨日お話ししたように 斜鏡が小さく100mm口径が80mm前後に絞られた形となって口径比が大きくなっていることで意外に良像となっているのかも知れません。

反射特有の筒内気流によるちらつきを我慢すれば、月のクレーターくらいは充分に見えますし、木星の縞や衛星、土星の輪くらいまでは何とか見えると思います。

口径分の性能は望むべくもないのですが、初めて望遠鏡を覗くレベルの人が見ればそこそこ満足ができるレベルだと思います。

接眼部の方向さえ間違っていなければ(あまりお奨めではないですが)初心者向けとしてそれなりに役割を演じてくれそうな気がします。

この反射望遠鏡、光学系の大改造を考えていましたが、とりあえずトイグレードの見本として手元に残すことにします。

次に写真右側のラプトル60 オン トイグレード赤道儀です。

架台自体にあまり剛性がないので触るとブレますが、赤道儀を使うメリットはとても大きいことを実感できました。

ラプトル60の純正は微動無しの簡易経緯台なので、星を導入後も日周運動に合わせて望遠鏡を動かして行くのにはかなりコツがいりますし、追尾の難しさからあまり高倍率にして使いたくないです。

でもトイグレード赤道儀とは言え、極軸をだいたい北極星に向けて設置すれば、赤経方向の微動を動かすだけで星を追尾できるので、100倍くらいの倍率にしても割と落ち着いて星の観察に集中できます。(かなりラフな極軸合わせでも赤緯方向の微動を操作するのは数分に一度程度です。)

経緯台よりも望遠鏡に触る時間が短くて済むので、その分落ち着いて観察することができるのです。

星が視野から出てしまっても赤経微動を日周運動方向に回すだけで再導入ができるので
経緯台のような再導入の煩わしさが減ります。

実は純正のままのラプトル60でこれまで写真を撮ったことがなかったのですが、今日はこの望遠鏡であまりに月がきれいに見えたので(上のいつもの月の写真と同じ条件で)月の写真を撮りました。

いつもの(口径65mmの)望遠鏡の写真とそれほど遜色のない月の写真となりました。

たとえ月の撮影でも経緯台だとかなり忙しいのですが、赤道儀に乗っていると充分余裕で撮影することができます。

普段あまり高倍率でじっくり星を眺めたことのないラプトル60ですが、この望遠鏡、実は(価格の割に)驚くほど良く見えます。

赤道儀に載せてジックリ見て改めて性能の良さを実感しました。

たとえトイグレードでもじっくり観察するときには赤道儀があった方がベターです。

眼視用と割り切った精度で良いので、シッカリ設計されたトイグレード赤道儀がもっと普及すると良いと思いますけど、それほど需要がないのかな・・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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