シュミカセ用f3.3レデューサーを使う(その2)

今日は良い天気。

先日の暑さが嘘のように肌寒く感じるほどでした。

残念なことに夜は曇ってしまいましたが・・・・

さて昨晩は素晴らしい星空だったので、昨日紹介したシュミカセ用f3.3レデューサーを使ってオリンパスのm4/3ミラーレスで実際に星雲星団を撮ってみました。

m4/3カメラの場合、フルサイズなどと較べるとセンサーが小さい分、高感度が弱く、写る範囲が狭くなってしまうので、できるだけF10シュミカセなどで使う場合はできるだけ焦点距離を短くしたほうがF値が小さくなるので、ノイズの少ない低感度で撮影できますし、広い範囲を写すことができます。

この観点からはコリメート方式による縮小光学系のほうが小さなF値を設定しやすいのですが、そのためにはできるだけ低倍率がえられる接眼レンズと広角のカメラレンズを組合わせてあげる方が良いです。

ただし、カメラの広角レンズを組合わせる場合、接眼レンズも見かけ視界の大きな物を使用しなければならず当然2インチサイズになるのでシステムとしてはかなり大げさな物になります。

上の写真で左が2インチサイズの接眼レンズを用いたコリメート方式の撮影セットです。

ふとい筒の中に2インチの接眼レンズが入っています。(過去にこのセットで少し撮影していた時期があります。)

一方レデューサーのほうはレデューサーとカメラの間に適切な長さのスペーサー(T2アダプター)が入るだけなのでかなり簡便なシステムであることがわかると思います。

コリメート方式の場合、各部の調整範囲も多く、再現性に不安があるので写りに遜色がなければレデューサー方式のほうがお手軽で、気軽です。

というわけで前置きが長くなりましたが昨晩の成果です。

M16(ワシ星雲)です。

ISO3200、60sec露光でノートリミング、リサイズ後、明るさ・コントラスト調整です。

中央部にハッブル宇宙望遠鏡の写真などで話題となった「創造の柱」と呼ばれる暗黒星雲が良く写っています。

同条件の画像を8枚ほどコンポジットして仕上げたのがこちら、

淡い部分の星雲の広がりが顕著になり、ワシ星雲らしい形になってきます。

昨晩はシーイングが悪かったので星像がかなり大きくなっていますが、少し迫力のある写真になりました。

さすがにノートリミングだと左右の周辺減光が大きいですが、左右カットの矩形トリミングをすれば星像の乱れが周辺まで予想外に少ないです。

m4/3カメラとシュミカセ用f3.3レデューサー(すでに製造中止が惜しいですが)の組み合わせはF10シュミカセで星雲星団をお手軽に撮影するのにお奨めと思います。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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