今日は午前中まで昨晩の雨が残り、午後からは晴れ間が見えました。
今日はポルタⅡの架台について少しお話しておきます。
ポルタ式経緯台についてはこれまでもこのブログの中でいろいろ解説しているのですが、実は「ポルタ」と「ポルタⅡ」には微妙に違いがあります。
大きな違いは架台基部にある黒い部品です。
もともと「ポルタ」のときは架台部と三脚の架頭部は3本のビスで固定されていました。
この架頭部は「ポルタ」の専用部品で他のビクセン製品との互換性が全くありませんでした。
架台を別のビクセン製望遠鏡用三脚に取り付けようとしても互換性がなく、またその逆も難しかったのです。
「ポルタⅡ」の基部に付いている黒い部品は「ポルタ」でビクセンの標準的望遠鏡用三脚が使えるようにするアダプターです。
「ポルタ」以外の望遠鏡を使う気のない人にとっては部品代だけ値上がりする不要な部品なのですが、私のようにいろいろな望遠鏡で三脚や架台を使いまわしする場合にはとてもありがたい部品なのです。
メーカー的にも三脚を「ポルタ」専用で在庫管理しなくてよくなるのでメリットが大きかったのでしょう」。
まあメーカーの事情はさておき汎用性が高まるのはありがたいことです。
それ以外で上の写真で大きな違いといえば微動ハンドルの違いくらいです。
純正は右の「ポルタⅡ」に付いているものが正解なのですが、この純正の微動棒、少し短くて屈折のA80Mfでは手が届きにくい場合が多いです。
また、微動ハンドルの取り付けは通常の差し込んだ後に横からビス止めする方式ではなく、差込口中にあるバネで固定する方式です。
手軽でよいのですが長く使ううちにバネが壊れて緩くなってしまうものが多いです。
このため従来からスタパで使用していた「ポルタ」には他の架台についていた少し長くてビス止めタイプの微動ハンドルを取り付けて使用していました。
当面ニュートン反射のR-150Sを使う分には全く問題ないので純正のままとしますが、バネが緩くなってきたら交換したいと思います。
R-150Sの重量がポルタの推奨搭載重量である5Kgを少し超えているのですが、低倍率用と割り切れば許容範囲だと思います。
ビクセンのラインナップとしてはR-130Sfという口径13cmのニュートン式が標準になっているので、トップヘビーな感と剛性不足は否めませんが、まあその辺は自己責任で使いたいと思います。