スタパ周辺の木々はすっかり冬枯れ状態。
緑の部分がだいぶ少なくなっています。
さて、少しあいだか開きましたが、ホントに超入門の続きです。
前回、望遠鏡で天体を見る場合、星の動きというのは予想外早いということと、
方向による星の動きについて解説しましたが、この2点についてはぜひとも
頭に良くたたき込んで頂きたいことです。
本当は頭で分かっているだけではダメで、実際にフィールドに出て星を観察して、
身体で覚えて頂くのがベターです。
これが身につくと、初心者向け望遠鏡として奨められるフリーストップ式の
経緯台に載った望遠鏡の操作がとても簡単にできるようになります。
望遠鏡を(特に天頂ミラーを付けて)覗くとき、視野内の星の動きに惑わされず
実際の星の動きを頭の中でイメージして、望遠鏡をわずかずつ動かして行く
という操作ができるようになります。
微動装置付きの経緯台を使うときでも、この動きを理解していると追尾が
しやすくなります。
何よりこの動きを身体で覚えると、初心者には荷が重いとあまり推奨されない
赤道儀がわりと簡単に使えるようになるというプラスアルファのオマケが
付きます。
経緯台では水平方向と上下方向のふたつの微動軸を天体の動きに合わせて操作
しなければなりません。
多くの経緯台ではご覧のような少々辛い姿勢を強いられることになります。
赤道儀を使用すると、操作が必要なのはひとつの微動軸(赤経軸)だけで、
もう一つの軸(赤緯軸)は(きちんと設置されていれば)ほとんど触ることが
ありません。
ただこの「きちんと設置する」という概念が天体の動きを理解していないと
ピンとこないというのが実情のように思いますし・・
軸が傾いていて、どうやって天体に向けたらよいか分からないし、動きが複雑で
使うのが難しそう・・というのが初心者の本音かも知れません。
まずは経緯台で修業を積んで星の動きを理解するのがよいでしょう・・・