今日も良い天気(夕方までは・・・)。
天気が良いのは嬉しいのだけれど炎天下の外作業と深夜までの星見で今日はちょっとお疲れめ・・・
外作業はパスして昨晩撮影した写真の画像処理や望遠鏡のメンテナンス。
昨晩は久々の好天でいろいろなプログラムをこなしたのですが、とりあえずセレストロンC90(旧型)の見え味テスト。
50年ぶりにであったマドンナは少しくたびれた感じはあるものの、今でも充分輝いているといった感じでした。
具体的には補正レンズの裏側に少しカビがあって、全体的に少し暗く感じるもののETX-90やポルタⅡA80Mfと較べてもガッカリするほどの見え味ではなく、何よりコンパクトにギュッと締まった感じが良いです。
貸出してくれた友人に感謝の気持ちも込めて上記のようなレストア、補正レンズの裏側のカビ取りをしました。
昨晩の次のミッション、ETX-90とズーム式接眼レンズのコリメートによるEAAの可能性についての検討。
結論を先に書くと今回EAA用と思って使用したQHY5L-Ⅱはロートル過ぎて感度が低すぎるようで、月・惑星には良いけれど星雲・星団向けには少し厳しい感じでした。
まずは低倍率側で月を
焦点距離1250mmのETX-90と1/2.8インチセンサーでもコリメート方式であれば月の全貌を見る事ができます。
ズーム式接眼レンズとの組み合わせなので、一気に3倍ズーム、
観察会などでは楽しい演出になりそうです。
この倍率で惑星を見ると、
とても小さいですが、それなりに特徴を捉えることができます。
苦労して望遠鏡を覗かなくても、まさに150倍くらいで見たときの感じに臨場感を感じながら見ることができます。
気をよくして星雲・星団を狙ったのですが、星雲は散光星雲も惑星状星雲も撃沈(うまく写らなかった・・・)
何とか散開星団(上はM11)は写りましたがEAAを楽しむという感じではなかったです。
CMOSカメラを変えて再挑戦してみようと思います。
オーナー様、おはようございます。
この鏡筒、今スカイウォッチャーから販売されているMAK90Gと、ほぼ同じと見て良いでしょうか。同じようなスペックのものが、昔確かビクセンや笠井トレーディングからも出ていたように記憶しています。
このC90(旧型)は、現在のスカイウォッチャーの製品のような中国製ではなく、昔のセレストロンシュミカセなどと同じアメリカ製でしょうか。などなど、興味はつきません。
昨晩はシーイングも良く、手持ちのスカイウォッチャー18cmF15で、木星、土星を見ました。15mmプローセル180倍でとても良く見えました。マクカセや、シュミカセなど、遮蔽のやや大きな望遠鏡こそは、やはり最高有効倍率(口径mmと同じ倍率)以上には上げない方がいいなというのが率直な感想です。270倍まで上げると、即座に木星の細かい模様が背景に埋もれてきます。
有効最高倍率を超えても模様が埋もれずに見ることのできる鏡筒は、やはり長焦点アクロマート屈折かと思います。ラプトル6oやアトラス60などは、口径が6cmですが、140〜160倍で木星を見ても模様が薄れません。
小澤利晴 様。
はじめまして。ブルースです。
木星や土星を見ている方が、私の他にもいて安心しました。
ところで、毎晩木星や土星を見ていますが、目を鍛えると細かい模様が見えてくるのは本当でしょうか?
8センチだと土星の場合、カッシーニ溝はどうしても見えません。
木星は、視直径も大きくなり、大赤斑や縞模様も確認できました。
ちなみに土星木星とも、今回で6回目です
ブルース様、はじめまして。小澤利晴です。
土星のカッシーニに関しては、今年あたりから輪の傾きが減少してきて、少々見にくいかもしれません。一昨年位までは傾きが大きく、小口径でも見やすかったですね。
惑星の模様は見慣れてゆくうちに段々と見えるようになってゆくというのはあると思いますが、個人差もあり、必ず誰でもそうなるとは限らないかと思います。
小澤さま
C90(旧型)はf1000mmのマクカセで現行のセレストロンC90やETX-90やスカイウォッチャーMAK90などF13.8(f1250mm)とは別物と考えて良いと思います。
たぶん古き良きアメリカ製でとてもおおらかな(悪くいうとおおざっぱな)造りです。
鏡筒が短い分コントラスト低めでピントも少し甘めな感じがしますが、何よりデザインとコンパクトさが魅力ではあると思います。
さて倍率についてですが、経験上、口径100mmくらい迄の望遠鏡については明るい対象であれば、口径mm数×3倍くらいまでは充分実用に耐えるように思います。
過去に<https://star-party.jp/wp/?p=1598>こちらで紹介しているのですが、吉田正太郎氏の著作の中で口径が大きくなるとシーイングを加味した事実上の最高倍率が変わるという記述がありました。
最近ズーム式接眼レンズを使う機会が多いのですが、使用する望遠鏡、見る対象により適切な倍率がかなり異なることを実感しています。
また当館の40cm望遠鏡で惑星を見るときシーイングの善し悪しにより最適倍率が全く変わることも実感しています。
口径mm数の何倍という数値にこだわらず、機材やコンディション、対象により最も良く見える倍率を探ようにするのが良いのかも知れません。
オーナー様。
そうですね。口径が上がるに従って、シンチレーションの影響を受けやすくなりますからね。確かに、口径10cm以下であれば×3倍でもいけると言うのは感覚的にはわかります。以前所有していたニコンの8cmF15では、4mmアイピースで300倍でも結像性はしっかり保たれていました。
ただ口径が大きくなってゆくとどうしても多くの「空気の流れ」を拾ってしまうせいかどんどん倍率の制約が強くなっていきます。
極端な話、口径50cmのドブソニアン望遠鏡で、500倍が出せるかと言うと、なかなかそう言うわけにはいきません。50cm500倍だから最高有効倍率だろって言っても、シンチレーションの壁に阻まれてしまいます。
後は、やはり、反射系望遠鏡の最大の弱点、遮蔽ですね。これはどうしても遮蔽のない屈折に対してのハンデになってしまいますので、そのハンデを補う要素として屈折にない口径と言うことになります。。どちらを取るか、どちらも欲しいと、考えすぎて無間地獄にハマると言うのがこの趣味の王道と考えることもできるのかなと思います。
スタパオーナーさま
一般的なマクストフカセグレンは、球面収差のためFを明るくするのが難しいので、名機と呼ばれる製品は大体似たようなスペックですね。Fの明るい物や口径の大きな物は、非球面化したりマンジャン鏡を使ったりしているようです。
旧C90はF11と明るいので、像が多少甘くなるのは仕方ないのでしょうが、そこは昔のマドンナ。低倍率から高倍率まで得やすいので観望用に便利ですし、純正フォークマウントに載っていればインテリアとしても最高でしょうね。ETXはプラスチッキーなのでインテリアとしてはイマイチです。(笑)
コリメート方式によるEAAの実例とても参考になります。星雲星団にはやはり感度が重要ですね。価格的にIMX290あたりを搭載したカメラの購入を考えています。
小澤さま
反射か屈折か・・・どこまで行っても尽きない悩みですね。
RAGSさま
C90、まさにおっしゃるとおりの位置づけにある望遠鏡です。
こちらにある品は純正マウントではないのですが、それでもインテリアとしての存在感は充分だと思います。
持ち主のところに戻ればお手軽望遠鏡として活躍してくれることでしょう。
コリメートでのEAAについて参考になって何よりです。
IMX462あたりも赤外域の感度が高く、いろいろ応用が利いて面白そうだと思っています。(いろいろあって何だかよく分からん・・というのが本音なのですけれどね)