きょうは晴れのち曇りでしたが、深夜になって晴れました。
さてスタパにある望遠鏡でわりとレアもののビクセンFL90S。
フローライトのアポクロマートで口径90mm、f810mm(F9)という仕様。
純正の接眼部は31.7サイズで、一時2インチ接眼レンズが使いたくてクレイフォード式接眼部を付けていたのですが、いざ実戦なるとあまりカスタマイズしすぎても使いづらいとか、初心者に分かりにくいといった問題が生じました。
この鏡筒、ポルタA80Mfの鏡筒と較べてもそれほどボリューム感に違いがありません。
少し頭でっかちで、総金属製のため重量も重いですが、取り回しの面では少し短い分都合がよいです。
もちろんフローライトのアポですから見え味は圧倒的に違いますし、口径が8cmと9cmのたった1cmしか違わないのですが光量(集光力)は25%もアップします。
焦点距離もA80Mfの900mmより10%短いので、低倍率の方が重宝することが多い観察会では有利です。
純正の接眼部に戻したものの、純正はファインダーの脱着ができない仕様なのでサードパーティー製ファインダー取付代座を取付け、現行ビクセン互換のファインダーを取り付けられるようにしました。
この鏡筒のレンズキャップ、なぜかフード先端に被せるものでなくて、フード中のレンズセルに直接被せる方式なのですが、これがとても外しづらくて現場で苦労しそうなのでフタにヒモを付け、手袋をしたままでも簡単に外せるようにしました。
鏡筒の太さがA80Mfと同じなのでポルタ式経緯台に載せて全く問題無く運用できますが、当面軽量化を重視してスコープテック「ゼロ」+大型カメラ三脚の組み合わせで使って見ようと思います。
見た目は少し地味ですが羊の皮を被ったオオカミ(と言うと少し大げさですが)といった感があり出番が多くなりそうです。
オーナー様、
ビクセンのフローライトはとても良く見えると評判でした。私は機会を逸してしまい使うことができませんでしたが。90mmでF9と言う無理のない設計と、相方のレンズ素材がフローライトと相性が良かったと言う説もありました。
是非、今再び生産していただけたら、と切に願っております。
小澤さま
8cmと10.2cmの中間という中途半端な半端な口径のため早々にラインナップから外れてしまった残念な機種です。
弾数が少ないせいか中古市場でも8cmや10.2cmよりも見かけることが少ないですね。
現在では製作困難な鉛入りの合わせガラスと、仰る通り無理のない設計で見え味には定評があったようです。
8cmと同サイズの鏡筒パイプを使用しているため、月など極端に明るい対象ではフレアの影響が僅かにありますがほとんど問題になるレベルでもありません。
むしろ9cmでありながら8cm並のサイズ感で運用できる使いやすさは特筆ものだと思います。
せっかくの機材です。
飾っておくだけではもったいないので、A80Mf(アクロマート鏡筒)に代えて出番を増やしたいと思っています。