EAA用フィルターボックスを作る

今日は曇り雨の一日。

昨日の出前観察会でのEAA実戦投入も踏まえ、EAAの運用経験を蓄積しているところですが、まだまだ模索の域を出ていない感じです。

今のところCMOSカメラはNeptune-CⅡを固定として、以下の3機種で試行をしています。
1.AZ-GTi+SharpStar50ED(0.5倍レデューサーの使用)(D50mm、合成f210mm)
2.ケンコーSE-AT100N(0.5倍レデューサーの使用)(D100mm、合成f290mm)
3.LX200-20・F6.3(0.33倍レデューサーの使用)(D200mm、合成f570mm)

上記の2は動作が少し不安定なので現状は選外です。

1と3で比較すると、1は少し口径不足で迫力が今ひとつですが、たいへん軽快で引用が容易ですし、視野周辺まで綺麗な星像が得られます。

3は口径が大きく焦点距離もそれなりなので迫力のある中心像が得られるのですが、周辺減光が大きく、視野周辺の星像もひどいです。

何より口径は充分でも私の力不足で運用がたいへんそうです。(腰の調子が良いときでないと使えません)

前置きが長くなりましたが、それでも3のシステムで周辺像を改善するのにはどうしたら良いか考えました。

下は上の系外銀河(M63)を撮影した時の接眼部です。

周辺像を向上させるためにはレデューサーによる縮小率(現状0.45倍程度)を軽減させたい(=センサ部をレデューサーに近づける)のですが・・・

カメラ取付用のスリーブ(先端にIRカットフィルター付)の長さが邪魔をしてこれ以上近づけられないことが分かります。

この状態ですでにスリーブによるケラレが生じているようなので、周辺減光の原因にもなっているような気がします。

ならばケラレが生じず、センサーをより近づけられる純正のカメラアダプター(上)を使えば良いのだけれど、これだとフィルターを入れることができない・・・

無ければ作ってしまえば良いさ!、ということでようやく今日の本題。

まずはカメラアダプターの内径に近い接眼レンズ用のキャップ(内径34mm)を用意。

31.7径のフィルターが取り付くようキャップに穴を開けます。

カメラアダプターの内側にキッチリはまるようにキャップ外周に防水テープを巻き付けます。

アダプターにはめ込み黒マジックで白い部分を塗ります。

これならケラレの発生はなさそうです。

接眼部にアダプター・カメラを取付けて完成!!

次の好天が楽しみです・・と腰をいたわりつつ。

スタパオーナー について

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