昨晩は今年最小の満月

今日は日射しはあるものの薄曇りの一日で、夜には雲が厚くなってしまいました。

さて昨晩深夜3時過ぎが満月でしたが、満月としては今年最小の満月でした。

下は0時半頃に撮影したものですが、気のせいか見上げた月はかなり小さく感じました。

その年で最大の大きさになる月をスーパームーンと呼んで話題になることが多いですが、その逆の小さい方はあまり話題にならないですね。

月は地球の周りを円軌道で公転しているわけではなく、少し楕円軌道で1公転ごとに約35万㎞(近地点)~40万㎞(遠地点)の範囲で距離が変化しています。

どの地点で満月になるかは公転ごとに少しずつ変化して、だいたい1年(12公転)で元の地点に戻るような感じで変化しています。

なのでだいたい1年にいちど近地点付近で満月を迎える日があり(稀に2回になることがあります)、同様に遠地点で満月になる日があるのです。

たまたま近地点付近にいるときに満月になるときにスーパームーンと呼ぶだけで天文学的には特に意味が無いように思っています。

何かと特別な日を作りたい誰かの陰謀に近いのではないかという気がします。

当然なのですが、三日月や半月のときに近地点付近にいるときもある訳ですがスーパーハーフムーンとマスコミが言っているのをきいたことがないですね・・・(上は近地点付近と遠地点付近の半月を並べたもの、大きさの違いを分かりやすくするために最小半月を反転しています。)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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