今日は日中見事な八ヶ岳ブルーで今夜も・・と期待したのですが19時過ぎにすっかり曇ってしまいました。
さて昨晩は観察会の後、久々に天文ドームでまじめに写真撮影。
実は天文ドームで導入支援用に使用しているStellariumを見ていると(以前から気づいてはいたのですが)表示される星雲星団の多くに単なるカタログナンバーではない固有名が着いています。
上はぎょしゃ座の部分を切り取っていますが、M37には「1月のごま塩星団」という名前が表示されています。
本当にごま塩に見えるのかどうかは別としてもちょっと見てみたくなり、つい次々にいろいろな天体を見てしまいます。
ただし銀河・星雲系は眼視観察では見えないことが多く、撮影するにしても時間がかかるのでお手軽とは言い難いです。
散開星団の場合、人によっては「ただ星が並んでいるだけだよね」とあまり興味を示さないこともあるのです。
でもいろいろ見ていると、大きさ、星の数、明るさや色のバラつき、特徴的な配列などなどその見え方は千差万別で全く個性が異なります。
望遠鏡の口径や倍率、空のコンディションによっても見え方が変わりますし、写真と眼視の見え方の雰囲気も変わります。
何より短時間で写真に写せるので記録に残すのも楽です。
メジャーかマイナーかを問わずにいろいろな散開星団をことあるごとに撮影してStellariumに表示される固有名に見えるのか、それ以外の見立てはないかなど突っ込みを入れつつある程度星座ごとにシリーズ化して行こうと思います。
というわけで今回はぎょしゃ座から、
ぎょしゃ座にはメシエカタログに登録されているM36・37・38というメジャーな散開星団が3つあります。(M37は上で紹介済み)
こちらはM36でPinwheel Cluster(風車星団)と表記されています。
風車に見えないこともないですね。
こちらはM38、Starfish Cluster(ヒトデ星団)と表記。
うーん・・・、目を細めてみるとヒトデに見えなくもないかも知れません。
M37の右下には小さな散開星団NGC1907があります。
M37に比べ全体に小粒な感じがするのでより遠くにある星団なのかもしれません。
オーナー様、
空の暗いところで、口径12〜13cmくらいの短焦点屈折望遠鏡でこれらを見ると、息を呑むような美しさですね。
ぎょしゃ座の3つの散開星団は今の季節のメインの一つだと思います。
また、私はオリオン座の小三つ星をものすごく広がった一つの散開星団として楽しんでいます。小三つ星が全部入るように視野に入れて見ると、真ん中にぼやっとM42の輝きが見えそれと他の星々との対比が美しく、時間を忘れて見入ってしまいます。
寒い冬は透明度が良く、青雲星団の眼視にはすごく適しています。そろそろ春霞が始まる時期ですので、晴れた日は必ず観望するようにしておりますが、だんだんと夜空が曇る日が多くなってきましたね。最近は昔と比べ、夜の晴天率が低い日が多いような気がします。
小澤さま
12~13cmの短焦点屈折での天の川クルーズは本当に楽しいですね。
視界の広さと最微光星のバランスが良いのだと思います。
オリオン座の三つ星周辺を大きな散開星団と見立てるのは私も(強く)賛同します。
星々が競い合うように輝いて贅沢な眺めですね。
不思議と夏の天の川周辺よりも冬の方が星のざらつき(明暗差)が大きく見応えがあるように感じます。
夏が川幅が広くて水量の多い天の川と考えると、冬の天の川は上流の岩がゴロゴロした感じと思っています。
冬の方が晴天率が高く、透明度も高い日が多いので冬が好きなのですが、小澤さまがおっしゃるとおり最近(特にここ数年)は晴天率がかなり悪くなっているように感じます。
また晴れていても快晴ではなく少し雲があったり霞んでしまうことも多くなったように感じています。
温暖化のせいですかね・・・
オーナー様、
晴れていても少し雲があって霞んでしまう事も多いと言うのは私も感じております。
不思議なのは昼間は雲ひとつない快晴でも、夜になると霞んでくることが多いのです。
そうですね。温暖化なのかもしれません。
私の少年時代、昭和40年代頃までは、首都圏でも真冬の深夜から明け方にかけて夏のさそり座や射手座が南の空にくっきりと見えたのを良く覚えております。そても今では思い出話になってしまいました。