今日もまたコンデジシリーズを続けます。
強拡大で月や惑星を撮影するのには動画で撮影するのが一般的ですという話の
続きです。
業界では有名なフリーのソフトを使うことができるのですが、あまり詳しく
ない方のために、ソフトの入手方法や使い方の簡単な案内をしておきます。
デジカメで撮影した動画はMOVという形式のファイルで保存されています。
(少なくともキヤノン、ニコン、パナのデジカメはそうでした。)
このMOV形式というのはアップル社のクイックタイムに準拠したファイル形式の
ようですのでこの形式のままでは昨日紹介したフリーウエアの画像処理ソフトに
取り込むことができません。
動画の画像を重ね合わせ合成してくれるのはRegistax(レジスタックス)という
ソフトなのですが動画の形式がAVIしか(最近のバージョンではMPGもOK)読み
込むとができません。
このため、MOVの動画をパソコンに取り込んでから、AVI形式に変換しなければ
ならないのですが、AVIに変換するフリーのソフトもQTConverterというのが
あって、わりと簡単にMOVに変換することができます。
Registaxはこちらのサイトから
(http://www.astronomie.be/registax/index.html)
QTConverterはこちらのサイトから
(http://meetingpoint.jp/hoppysoft/)
ダウンロードが可能です。ご参考まで
AVI形式に変換した動画をRegistaxから読み込んで処理をするのですが、
残念なことにRegistaxは英語のソフトで英語が堪能でも画像処理に詳しく
ないと全然使い方がわからないかもしれません。
私は英語も画像処理もよくわからないのですが「Registaxの使い方」などと
ネットで検索して見よう見まねでRegisitaxを使っています。
Regisutaxがすごいのは、少しくらい対象が動いても自動的に位置を合わせて
画像を重ね合わせて(スタックして)くれるだけでなく、画像の合成のあとに
ウエーブレット変換という画像の強調処理をしてくれる機能があることです。
画面で確認しながら少しずつ調整して行けるので、見よう見まねのレベルでも
そこそこの画像処理ができて、眼で見た像よりもズッとハッキリ惑星の模様を
表現することができます。
ワンショットの画像が
こんなふうに写りの悪いものでも、上記の処理を行うことにより
わりと簡単にこんな画像に処理することができます。
ぜひ挑戦してみて下さい。