数日ぶりにスカッとした青空。
梅雨なので長くは続かないのでしょうが・・・
さて「双眼鏡で星空」シリーズの続き、今日からは本当に本題に入ります。
実際に双眼鏡で星空を見て、面白いと思える星たちを紹介して行きます。
原則として10×50の双眼鏡で、スタパで眺めることを基準にしますので、
都会では見えないものもあると思いますが、ご理解ください。
さて記念すべき第一号は「や座周辺」です。
や座そのものは以前「名作マイナー星座」シリーズで紹介しているので、
詳しくはそちらをご覧頂ければと思います。
暗い星で作られる小さな星座なので、マイナーの部類に入るのですが、形は
とても(矢として)とても整ったかわいらしい星座です。
双眼鏡で見ると視野の中にすっぽり入る大きさですので、都会では肉眼で
見つけられなくても双眼鏡で楽しむことができる星座です。
わし座のアルタイルとはくちょう座のデネブのちょうど中間くらいにあるので
見つけるのもそれほど苦労しないと思います。
や座のすぐ近くにCr399という散開星団があります。
星の数が散開星団にしてはとても少ないですが星の配列がとても面白いです。
6個の星がほぼ一直線に並び、その先に水滴がぶら下がるように星が並んで
います。
これを逆さまにしてみると、コートハンガーにも見えることから、そのまま
コートハンガー星団と呼ばれています。
6~7等星で形作られていますので、条件が良ければ都会でも見つけることが
できるかも知れません。
このコートハンガー星団はや座の近くにあるのですが、星座としてはこぎつね座
に属します。
こぎつね座は星座としてはかなりマイナーで、星を結んで形を捉えるのが難しい
星座なのですが、最も人気の高い惑星状星雲のひとつとして有名なM27(アレイ状)
星雲があります。
双眼鏡で見てもあまり面白くないのですが、望遠鏡で見るときのために場所を
覚えておいて損のない天体だと思います。(少なくともM57(リング状星雲)より
遙かに見ごたえがありますので・・・。)
よくアルビレオ側から探す方法が紹介されていますが、私はや座から探す方法が
分かりやすいと思います。
や座のγとδを結ぶ直線をγを中心に反時計回りに約120°回転させたところに
M27があります。(写真ではわかりにくいですが拡大して頂くと星ではない
ものがぼんやり写っているのを確認できると思います。)
この線の延長上のすぐ近くに6等星の星があるので、とても見つけやすいのでは
ないかと思います。
・・・とこんな感じで細々と紹介して行きたいと思いますので、よろしくお願い
致します。
続く・・