ラプトル50 改造講座 第7弾 (ラプトル赤道儀化計画 -その1-)

ラプトル50改造講座 第6弾で実際にラプトル50で写真を撮るうちに、
どうも経緯台(しかも微動装置無し)に限界を感じるようになりました。

もちろんビクセンのポルタ式経緯台などガッチリした微動装置つきの架台に
載せれば、かなり改善されることは確実なのですが、それではラプトル50の
軽快さからかけ離れますし、どう見てもラプトル50には見えなくなって
しまします。

また、経緯台である限り天体の追尾には上下、水平の2軸の微動を操作しないと
天体の追尾はできないわけで、写真撮影の時は忙しくて困ります。

赤道儀にすれば天体の追尾は1軸の操作だけで済みますので、追尾が楽ですし、
少し目を離しているうちに視野から出てしまっても、簡単に視野の中央に
戻すことができるようになります。

モーターを取り付けることが可能であれば、自動追尾も可能ですので、
写真撮影や長時間の観察にも大幅に対応力が高まります。

ただ構造上、重いとか、セッティングに気を使うし、精密にセッティング
しようとすれば相当時間もかかります。

さらに、軸が傾いているために望遠鏡の動きが複雑で、人によって慣れるのに
時間がかかるなどのデメリットがあります。

そんなわけで、いろいろな天体を次々に見てゆく、お気楽星見には経緯台。
じっくり観察には赤道儀というように使い分けが必要になるというのが
一般的な考え方です。

どちらが良いとか悪いとかということではないのですが、人によって
好き嫌いがあって、マニアの中には初めから赤道儀を使いなさいという方も
います。

ここでは写真撮影をするうちに感じた限界を解消する方法のひとつとして、
また、ラプトル50改造の最終形として赤道儀化計画を取り上げることにました。

写真は手元にあった一番小さくて、カメラ用ネジで固定可能な赤道儀を
少し改造してラプトル50の架台として使ってみました。

 

かなりチープな赤道儀ですが、これでも100倍くらいの倍率まで楽々と
使えるようになります。

鏡筒や微動ノブに触れた後のブレも3秒程度で収束しますので、
かなり落ち着いて天体を観察できるようになります。

ただ、このセットだと誰でも入手できる製品ではないし、モーターの取付も
できません。

現在、この問題を解消できる製品を手配中なのですが、入手までにはもう少し
時間がかかりそうです。

入手できましたら、またご紹介したいと思いますが、それまではこのセットで
少し遊んでみようと思います。
(これでも充分純正ラプトル50からかけ離れた姿のような気もしますが・・・ )

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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ラプトル50 改造講座 第7弾 (ラプトル赤道儀化計画 -その1-) への2件のフィードバック

  1. 山下 のコメント:

    はじめまして。
    同じような赤道儀を株ジズコで扱っています。別売のモーターもあるようです。
    (米)オライオン製のミニEQ か EQ-1
    http://www.zizco.jp/15shop_USorion/021compactequatorial.htm
    手配中の製品がこれなら失礼しました。

  2. スタパオーナー のコメント:

    山下さま
    コメントありがとうございます。
    アハハッ・・・ ばれちゃいましたね [E:coldsweats01]
    これ、現在新品で購入できて、モードラが着けられるものの中で一番安価な
    ものではないかと思い、手配しているとこです。
    ただ、この品、注文を受けてからアメリカに発注するようで、入手までには
    1ヶ月前後時間が掛かるわけです。
    また、カメラネジでラプトル三脚に取り付けるための改造ができるかどうか
    不明であったので、ブログへの記載は控えさせていただいていたと言うわけです。
    まあ入手できるのが今月末になりそうなので、入手できたらまたご紹介させて
    いただきます。[E:happy02]

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