地球照の話

今日もどんよりとした一日・・・

 

春(3月)になったとたん晴天率が悪いのは困ったものです・・・

さて今日は「地球照の話」。

地球照というのは三日月のように月が細い時に、太陽の光が当たっていない
部分がうっすらと光り、月全体がぼんやり見える現象です。

 

三日月のように月が細いときに、月に立って地球を見上げたると、地球は
満月ならぬ満地球に近い形に見えていることになります。

地球の直径は月の4倍(面積は16倍)で、月よりも反射率が高いので月で
見る満地球の明るさは満月の少なくとも30倍以上の明るさがあります。

この光が月の夜の部分をぼんやり照らし出すのが地球照というわけです。

理屈がわかれば「なるほど!」ということになると思います。

さてこの地球照、地球外生命体を探す手がかりにするために最近注目されて
いるようです。(詳しくはこちら)

地球照の光というのは地球の反射光をさらに月が反射しているのですが、
月は無彩色に近いですし表面の物質もわかっているので、地球の反射光が
どんなスペクトルを持つのかを知ることができます。

地球のスペクトルを分析すると、地球上の雲の状態や植物のある証拠を説明
することができるんだそうです。

将来的に系外惑星(太陽系外に発見されている惑星)の光が観測できるように
なったとき、地球のスペクトルを手本に比較すればその系外惑星に生物が
生息しているがどうかを予測できるそうです。

地球照の見える月というのは、何とも風情のある景色を作ってくれるのですが、
天文学の最先端で注目されているというのは、よりいっそう素敵ですね。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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地球照の話 への2件のフィードバック

  1. hayasi katsuhiko のコメント:

    こんにちは、林です。やっとあの辺か、、、とわかりました。
    お墓の前を入った左になんかパンかケーキの店あったんじゃないかな?
    地球照か、、、私がここに来たときあちこちにドームを見てあそこもここも星か、、
    と関心、もともと田舎育ちで夜空が身近にありすぎて自然に見る感じでしたが昨今のゲストの半分は{星が見れるかな、、、」って言ってる。
    にわかの知識でガイドしてる人も多い感がぬぐえないのですが僕は土星の輪さえまだ見ていません。一度招待くださいませんか?
    今日はいいから来いと声かけてもらえませんか?見たいもんです。
    三脚つきのここまで見れたらいいなぐらいでアドバイスくださいませんか?

  2. スタパオーナー のコメント:

    林さま
    コメントありがとうございます。
    ペンション仲間からの投稿、嬉しいです!

    そうです、うちは小さなパンとケーキのお店(エルベテル)のすぐ上といっても100mくらい離れていますが・・にあります。
    土星が見ごろになるのは3月後半なので、その頃になりましたら天候を見ながらお声掛けさせて頂きますね。
    望遠鏡についてのレクチャーも了解です。

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