今日も一日曇り空
そろそろスカッと満天の星が見たくてウズウズしてきました。
さて今日も双眼鏡シリーズです。
9.双眼鏡で楽しむ星巡り
9-14.カシオペヤ座周辺
カシオペヤ座は「W」の形をしていてとても見つけやすい上に、北極星を探すのにも使われるとても重要な星座といえます。
「W」の形そのものが天の川の中にありますので、とてもたくさんの星があって、特に星群・星列を探さなくても充分楽しむことが出来る領域です。
双眼鏡で見ると星がたくさんありすぎて、慣れないうちはどれが「W」を示す星なのかwからなくなるほどです。
ぜひ自分なりの星列を探して頂ければと思いますが、その中でも特に目に着く星列を紹介しておきます。
ABK046 37 カシオペヤ座 δ(デルタ)星ツリー星列 分類:星列
ここで紹介するのはカシオペア座δ星をベースにしたツリー星列です。
δ星の南側(カシオペアが南中している頃には上になります)にわりと左右対称に近い形でクリスマスツリーのような形に星が並んでいます。
星座や星列で左右対称に近いものというのは珍しい部類に入りますので、星列として充分に楽しめるものだと思います。
このツリーがさらに豪華なのは、一番下の左右の枝先にそれぞれNGC457とNCG663という散開星団がぶら下がっているところです。
双眼鏡ですとNGC457ほうは明るい星が目立ってあまり星団らしく見えませんが、NGC663のほうは少しざらついた感じの星雲状に見ることができます。
この星列を「カシオペヤ座δ星ツリー星列」と呼びます。
ABK047 37 カシオペヤ座 ET星団(NGC457) 分類:散開星団
上で紹介したABK046のツリー星列の左にぶら下がるように見えるNGC457は最近ちょっと有名な星団で、望遠鏡で見るとE.T.(映画の宇宙人)がバンザイをしているように見えるといわれています。
残念ながら低倍率の双眼鏡ではETらしく見えませんが、30~40倍以上の望遠鏡(空の環境や望遠鏡の口径や倍率によっても変わりますが)でみるとそれらしく見えてきます。
星の並びを見立てる人により、トンボ星団と呼ばれたりバルタン星団などと呼ばれることもあるようです。
とても人気のある星団ですので、ぜひ場所を覚えておくと良いです。
クリスマスツリー星列は知りませんでした。今度観望時に見てみます。
余談ですが、カフから左上方に連なる星の並びを25倍くらいでみると千鳥足星列に見えませんか? 私は千鳥足星団と呼んでおります。
六甲山さま
こちらも強力な双眼鏡見るとかなり楽しめそうな星列ですね。
早速見てみたいと思います。
追記
今夜は良く晴れたので早速見てみました。
8×42で見ましたが、なるほど千鳥足のように小刻みに、でも一列に星が並んでいるのが
見えました。
いずれ拙ブログ本編に「六甲山さまご推薦」ということで登録させて頂きますので
よろしくお願いいたします。