今日は雨の一日。
こういう天気だと一日中眼が醒めない感じがしてしまいます。
さて一昨日予告しましたようにスタパにある貸出用望遠鏡の紹介をして行きたいと思います。
多少前後はあるかも知れませんが、なるべく口径の小さい物から、性格の近い物からといった順で進めたいと思います。
☆貸出用望遠鏡No1:ShrapStar50ED(D=50,f=330アポクロマート)
口径50mm、焦点距離330mmのミニスコープですが、マイクロフォーカスの接眼部が付いているなど全体が高級機並みの造りです。(国際光器あつかいで現在は販売休止中です。)
高性能なアポクロマート仕様であるため、かなりオールマイティーに使えます。
かなりの高倍率でも50mmアクロマート最強といわれるスコープテックの遊星号(D=50,f=800)と較べてもかなり良い勝負をします。
(こちらの過去記事参照)
フラットナーやレデューサーと組合わせて望遠レンズとしても使えるので星雲星団の写真や、日食の撮影にも使えます。
昨年のアメリカ日食もこの望遠鏡で撮影しています。
焦点距離が330mmとかなり短いので低倍率も得意です。
2インチ45度正立プリズム+40mm接眼の組合わせて8.25倍という双眼鏡並みの倍率で天の川や星雲星団を楽しむことができます。
双眼鏡だと天頂付近の観察は椅子に座るなどしないと苦しいですが、これだと(単眼ですが)全天を楽に見ることができますし、複数の人でシェアできるのがありがたいです。
スタパの望遠鏡の中でも私が個人的に使うなかでかなり出番の多い望遠鏡といえます。
10倍以下の超低倍率から100倍+αまでの広い範囲の倍率で楽しめ、写真性能も期待できる楽しい望遠鏡だと思います。
☆貸出用望遠鏡No2:スリコール製スーパーミニスコープ40DX(D=40,f=220アクロマート)
上のShrapStar50EDのコンパクトさに気をよくして揃えた古ミニスコです。
アクロマート仕様の短焦点なので低倍率専用と割り切って使うとかなり楽しめます。
詳しい内容はこちらの過去記事をご覧頂ければと思います。
一時期この手のミニスコープがかなり流行した時期(1970~80年代)があります。
素人向けにカメラアダプターや高倍率の接眼レンズ(バローレンズ込み)、地上プリズムなどをセットにして「超コンパクト、高性能」という謳い文句で販売していました。
でもただの短焦点アクロマートで高倍率がまともに見えるわけはなく、写真も色収差や球面収差が大きくてとても寝ぼけた画像しか得られないので、いつの間にかあまり流通しなくなったように思います。
この手の短焦点アクロマートの望遠鏡は低倍率用と割り切って使うに限ります。
それさえ分かっていれば複雑な光学系を使用した双眼鏡よりも抜けが良く予想以上にスッキリした視界が得られて楽しめます。
低倍率での「ちょっと見用」に楽しい1台です。