昨日からゆっくり下り坂の天候。
昼間は曇り時々雨で、夜はまとまった雨になりました。
外で作業をしようと思うと雨が降り出し、室内に入るとあがるという意地悪な天候で、結局屋内で望遠鏡の部品いじりになりました。
スタパの40cm望遠鏡で星雲星団の写損を撮ろうと思うと口径比がF10と少し暗いので、短時間露光ではあまり暗い天体を写すことができません。
望遠鏡の焦点とカメラの間にレデューサーレンズという部品を挿入して焦点距離を縮める部品があるのですが、通常の一眼レフタイプ(ミラーレス含む)に使えるものはF6前後に縮める程度です。
シュミカセとの組み合わせではこれ以下だとイメージサークルが小さくなってしまい、周辺像も大きく乱れるので使いこなしづらいです。
以前ミード社ではCCDカメラなどの小さなセンサー用のシュミカセ用f3.3レデューサーを発売していて、スタパでも少し使っていた時期があるのですが、やはり上記の理由でほとんどお蔵入りになっていました。
オリンパスなどのm4/3フォーマットのセンサーを用いたミラーレスカメラだとコリーメート方式でかなりの縮小光学系(F2.5くらい)とすることができることもお蔵入りとなった所以です。
ただコリメート方式では主鏡とカメラとの間に接眼レンズとカメラレンズが挟み込まれる形となり、かなり複雑な光学系となって、透過ロスも馬鹿になりません。
冷静に考えてみるとf3.3レデューサーとm4/3フォーマットのカメラを真面目に組合わせて使ったことがなかったことを思い出したので今日はそのテストをしました。
こんな時に便利なのは口径125mmのC5鏡筒です。
シュミカセの場合、F10のタイプだと光学的に相似形なので40cm望遠鏡を用いなくても、写り方のテストが可能になるのです。
レデューサーとカメラの距離を何種類か変えて、縮小率やケラレ、良像範囲などの比較をしました。
縮小率をあまり欲張らなければ(f3.3にこだわらず、f4くらいで使うと)予想外にm4/3のカメラでも使えそうな気がしてきました。
近いうちに機会を見つけて星の写真を撮って見ようと思います。