昨晩はこの季節にしては驚くほど寒く、きれいな星空でした。
(街の灯りが弱まっていることもあるのかもしれません。)
で、今夜は一転、雪になってしまいました・・・
さて、コンデジシリーズが続きます。
昨日は赤道儀に載せた望遠鏡+コンデジで強拡大の写真を撮る場合の、さわりを
紹介しました。
今日はもう少し具体的に撮影までの流れを説明しておきます。
フイルムカメラの時代には、できるだけフイルムを無駄にしないように、予め
どのくらいの倍率にして、どのくらいの露出時間をかけて撮影するかなどを
かなり綿密に検討しておく必要がありました。
デジタルの時代になってもこういった知識が無駄になるというわけではない
のですが、デジタルの場合にはフイルムが無駄になるわけではないですし、
失敗か成功かがすぐにわかるので、机上で考えるより、とりあえず撮ってみて
改善を進めた方が手っ取り早いですし、知識もあまり必要としません。
強拡大の撮影の場合、カメラレンズの開放値は重要でなく、ほとんどの場合
望遠鏡の口径が合成のF値を決めることになります。
例えばキヤノンS95の場合、レンズの焦点距離と開放値は
広角側:6mm/F2.0 - 望遠側: 22.5mm/F4.9
(35mm判換算:28mm-105mm)
となっています。
昨日の組み合わせでラプトル60(D=60,f=700)に8mmの接眼レンズを用いると
倍率は87.5倍(=700mm÷8mm)ですから合成焦点距離と合成F値はそれぞれ・・
広角側:合成f=525mm(6mm×87.5)、合成F=8.75(525mm÷60mm)
(35mm判換算:2450mm)
望遠側:合成f=1969mm(22.5mm×87.5)、合成F=32.8(1969mm÷60mm)
(35mm判換算:9200mm)
カメラに少し詳しい方なら、F値は少し大きくて暗いですが、恐ろしく長い
焦点距離の望遠レンズであることがわかると思います。
ここまでF値が大きくなるので、カメラ側のF値が問題にならなくなるわけです。
ここで、合成F値が大きいということは明るい天体を撮影するなら問題ない
のですが、暗い天体だとISO感度を高くしたり、シャッタースピードを遅く
しなければなりません。
特に動画で撮影を行う場合には、1秒間に30コマの撮影を行うので、物理的に
1/30秒以上の露光時間をかけることができなくなります。
特に土星は暗くて、手持ちのデータブックで見るとISO100でF32だと適正な
露光時間は1秒ということになっています。
ISO3200まで上げれば露光時間は1/30で良くなりますので、1/30秒の露光時間で
何とか写るということになります。
このシステムでこれ以上倍率を上げたければ、コンデジのデジタルズームを
使わない限り露光不足となってしまいます。
導入のしやすさ、ISO感度と露光時間の制限などを考慮すると小望遠鏡では
50倍から100倍の範囲で倍率を選べばよいのではないかと思います。
続く・・・

