へび座+へびつかい座周辺といっても実はかなり広い範囲です。
蛇遣いであるアスクレピオスさんが大蛇を両手で持っている姿でワンセットになっているため、へび座は頭部と尾部がへびつかい座の両側に分かれている面白い星座です。
へび座、へびつかい座ともそれほど大きな星座ではないのですが、合計すると全天で一番面積の大きなうみへび座よりも2割も大きな面積になるほどです。
ですからへび座の頭部と尾部ではずいぶん星の見え方が違っています。
頭部は星の少ない春の星座から微光星がバラバラとちりばめられた夏の星座に切り替わるあたりで、細かい星が意味ありげにたくさん見えて面白いです。
へび座の頭は日本の星図を見ると、上の写真の黄色の線で結ばれた小さな三角で示されることが多いです。
でも海外の星図ではグレーの線で結んだ少し横長の三角で示されることが多いです。
星座の結び方は別に決まりがあるわけではないので全く自由なのですが、個人的には少し横長の方がヘビっぽくて良いかなと思います。
空のきれいなところなら肉眼でも確認が出来ると思いますが、都会でも双眼鏡なら見てどちらがよりヘビの頭に見えるか確認すると面白いと思います。