カシオペヤ座は「W」の形をしていてとても見つけやすい上に、北極星を探すのにも使われるとても重要な星座といえます。
「W」の形そのものが天の川の中にありますので、とてもたくさんの星があって、特に星群・星列を探さなくても充分楽しむことが出来る領域です。
双眼鏡で見ると星がたくさんありすぎて、慣れないうちはどれが「W」を示す星なのかwからなくなるほどです。
ぜひ自分なりの星列を探して頂ければと思いますが、その中でも特に目に着く星列を紹介しておきます。
ここで紹介するのはカシオペア座δ星をベースにしたツリー星列です。
δ星の南側(カシオペアが南中している頃には上になります)にわりと左右対称に近い形でクリスマスツリーのような形に星が並んでいます。
星座や星列で左右対称に近いものというのは珍しい部類に入りますので、星列として充分に楽しめるものだと思います。
このツリーがさらに豪華なのは、一番下の左右の枝先にそれぞれNGC457とNCG663という散開星団がぶら下がっているところです。
双眼鏡ですとNGC457ほうは明るい星が目立ってあまり星団らしく見えませんが、NGC663のほうは少しざらついた感じの星雲状に見ることができます。
この星列を「カシオペヤ座δ星ツリー星列」と呼びます。