ABK074 オリオン座 オリオン大星雲(M42) 分類:M天体、散光星雲

三ツ星のすぐ下には「子三ツ星」と呼ばれる肉眼でも見える星の並びがあります。

この「子三ツ星」の中央の星は星というよりも名高い「オリオン大星雲(M42)」そのものです。

双眼鏡ではこんなにハッキリとは見えませんし、もちろん色も微かに青白く感じる程度ですが、それでもその場所に星ではない「星雲」があることが分かります。

数ある散光星雲の中でも最も明るく見えやすいもので、条件の良いところではなんとなく写真の形に近い形を見ることができます。

都会地では「星雲」を感じられないこともあるかも知れませんが、子三ツ星を見ることは可能だと思います。

星列ではありませんが双眼鏡で見ても楽しいと感じられるM天体の一つです。

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ABK074 オリオン座 オリオン大星雲(M42) 分類:M天体、散光星雲 への2件のフィードバック

  1. ビノ のコメント:

    大阪から10×42の双眼鏡で見ると,オリオン大星雲(M41)もかたなしで,星雲そのものはまったくといってよいほど視認できません。もちろん子三つ星はちゃんと見えてますが。それより問題なのは,サイフ(κ星)が肉眼で見えないことがある点です。サイフは私の資料によれば2.07等級なので,当地の光害は2.0等より暗い星が肉眼では見えないほどひどいということです。道理で星座が見つからない訳です。
    逆にうれしかったのは,ι星の南西8’のところにあるΣ747がはっきりと私の双眼鏡で分離されて見えたことです。望遠鏡の人からするとばかばかしいと思われるかも知れませんが,双眼鏡で二重星がきちんと分離できるとなんだかニンマリしてしまいます。

    以下はBinocular Highlightsから該当部分を引用したものです。
    オリオンの剣
    双眼鏡の見所の中でも,オリオンの剣(子三つ星)ほど視覚的インパクトがぎっしり詰まったところはない。このきらめく星々と輝く星雲をみて感銘を受けない者があるだろうか。なるほど,良い望遠鏡で見るオリオン大星雲(M42)にかなうものは無いが,双眼鏡で一望すれば周囲の状況までわかる,つまり星雲そのものだけではなく,隣近所全体が見えるのである。まさに魅力に満ちた界隈である。
    オリオンの剣は実は3つの見所がひとつになっている。もちろん注目の的はM42自身だ。悪条件下でも,この星雲状のかすみは3つの光点を覆い隠していることがわかる。これらはトラペジウム(その4つの主要星は双眼鏡の低倍率ではひとつの5等級の光点でしかない)と5等級のオリオン座θ2星及びその東隣の6等星である。これらが一緒になって賛美に値する光景となっている。
    M42の真南にはオリオン座ι星がある。2.8等級と視野の中で最も明るい星ではあるが,その8’南東にある星に注目して欲しい。何か気づいたただろうか。これが二重星Struve 747だ。私の10×50双眼鏡では,かろうじてこの4.8等と5.7等級の太陽が分かれて見えるが,ただし三脚で視野を安定させた場合の話である。私の15×45防振双眼鏡では容易にこの二重星を分離できる。
    オリオンの剣の最北端の見所は,まばらな散開星団NGC 1891である。明るい郊外の空でも,しっかり保持した10倍の双眼鏡でいくつかの星が見える。この星団は近くに派手なものがあるせいで見逃されがちだが,美しい星団なのでゆっくりと注意して見る価値がある。
    (ビノ訳)

  2. ビノ のコメント:

    前のコメントの下から9行目,「その8’南東にある」は「その8’南西にある」の間違いです。
    失礼しました。

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