ふたご座の星座絵でお兄さんのカストルの足下のあたりというのは天の川に足を踏み入れた感じになっていて、たくさんの微光星があります。(下の写真ではわかりにくいですが・・・)
このつま先のちょっと上あたりにある星のかたまりが散開星団M35です。
冬に見える散開星団の中でも屈指の規模のものですので、双眼鏡で見ても星雲状ではなく、星の集団であることがわかるほどの天体です。
それでも星団として見え方を楽しむなら望遠鏡で見たほうが楽しいので、ここでは双眼鏡ならではの楽しみを紹介しておきます。
上の写真で黄色線でつなげたようにM35とふたご座の足下の星2つをつなげるように、微光星が数珠つなぎに並んでいる様子がわかります。
ペルセウス座の二重星団もこれと同じように星が並んで首飾りかティアラのようになっていたのですが、こちらのほうが鎖の部分がズッと豪華な感じです。
こちらはティアラというより王冠といった重厚な感じがします。
「M35と王冠星列」と呼ぶことにします。
この星列、スターウォーズファンに見せると、ミレニアムファルコン号にも見えるという意見もあります。
また左下の二つの輝星を目と見立てて、左右にひげを伸ばしたゲンゴロウに見えるという意見もあります。