ETX-90(鏡筒)で遊ぶ その4

今日も終日雨の一日

前回はETX-90の他社品との違いでフリップミラー内蔵であるというお話しをしました。

そもそも「フリップミラーって何?」とい方に簡単にお話ししておくと、

写真左下のような少しごつい部品で切換ノブでミラーを上げ下げして主鏡からの光束を直か90°曲げるかを切り替える部品です。

他社品でもこの部品を取り付ければETX-90と同じことができるようになるのですが、部品単体でもこのような大きさなので、小さな望遠鏡ではかなり大げさな感じになってしまいます。(それ以前に取付径が2インチサイズという問題もありますが・・)

それにマクカセやシュミカセの場合、必要以上に筒から引き出したところに焦点を結ばせると像が劣化してしまうので、できるだけ中間に余計な部品を入れない方が吉です。

次にETX-90でこのフリップミラーを有効に使う方法についてお話ししておきます。

純正のままだと直接焦点側には蓋が付いているので、専用のカメラアダプターなる部品が必要になります。

(この蓋のネジが特殊サイズでカメラアダプターは専用部品になります。またこの部分に直付けする45°天頂プリズムのオプションもあります。)

延長チューブとセットになっていますが、フルサイズのカメラなどで周辺がケラレる場合に使用します。

ただし前述のように筒外焦点を長く取ると像の悪化があるので使用しない方がベターですが、使用するカメラの素子サイズや撮影スタイルにより判断すると良いでしょう。

m4/3なら延長チューブ無し択一で、Tリング(M42)を介してカメラを取り付けます。

フリップミラーの切換は鏡筒の切換ノブで行います。

切換ノブは接眼部を挟んで2箇所にあります。

切換ノブの回転により直焦点にしたり

直角方向(写真では上)にしたりします。(ノブの向きに注意)

この辺のギミック感(面白い仕掛け)が他社品にはないマニア心をくすぐる仕様なのです。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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