へびつかい座とへび座尾部の中間あたりに以前からとても気になる星列があります。
○のあたりを拡大して見ると
おうし座の頭にあたるV字形の星の並び(ヒアデス星団)によく似た星列があります。
そんな眼で見るとおうしの角にあたるあたりにも星がありますし、スバル(M45=代表的な散開星団)があるあたりにも、散開星団(IC4665)があります。
(位置的には少しV字に近くて無理がありますが、双眼鏡で見るIC4665は肉眼で見たスバルのような感じがします。)
肉眼でもハッキリ分かるほどの星の塊なのに、へび+へびつかいの星座からは仲間はずれにされている感じで、とても不自然と思っていました。
そんなわけでこのあたりを蛇遣いの小牡牛と呼んでいたのですが、「フラムスチュート天球図譜」を見ていたら昔々はここに星座があったことが分かりました。
その名も「ポニアトスキーの牛」。
昔の人達も小ヒアデスを見て、ここに牛の星座を作ることを思いついたのかと考えると、とても楽しくなりました。
ぜひ小さな「おうし座」を見つけてみて下さい。