たて座をあらわす星の並びを調べると先ほどの「たれパンダ星列」の右側の星からいて座方向に逆「く」の字に3つの星が連なって「盾」ということになっています。
でも天の川に埋もれた(4~5等星の)この逆くの字を見つけるのはかなり難しいですし、見つけられたところでそれがどうしたら盾に見えるのか個人的にはかなり長いこと謎でした。
でもわりと最近になってある方から「たて座というのは全天88星座のうち唯一天の川で形作られる星座なのだよ」と教えを頂きました。
確かにそういった見方で天の川がよく見る日にたて座を見ると・・・
先の「たれパンダ星列」が「盾」上端のエッジになっていて、たて座の星座絵近い天の川の光芒の形が肉眼でも見えてきます。
双眼鏡では10°くらいの実視界がないと全貌が捉えにくいので、よほど広視界の双眼鏡(テレコンビノなどのガリレオ式系)でないと分かりづらいです。
アメリカの先住民族は眼がもの凄く良い人が多く、星空もとてもきれいだったので、星をつないで星座を作るという風習が無く、天の川の濃淡で星座を作っていたといわれています。
現在の星座では「たて座」が唯一、その風習を受け継いだ形になっているわけです。