M24は南斗六星の柄杓の柄の先から少しだけ右(西側)にある天の川が非常に濃くなった部分にあります。
下の写真はオメガ星雲と呼ばれるM17が一番上にあり、右下のスタークラウド(星が密集した部分)の中のさらに右下よりの星の集まりがM24です。(双眼鏡ではここまでは見えませんが・・・)
一説にはメシエカタログを作ったメシエさんはスタークラウド全体をM24としたらしいとも言われています。
つまり濃くなった部分の散開星団というよりも、濃くなった部分そのものがM24なのだということです。
直径1.5°ほどに広がったスタークラウドでたくさんの微光星と星雲状の天の川が重なった状態に見えます。
双眼鏡では、黒いバックに白スプレーを軽く吹きかけた後に、塩をひとつかみ撒いてさらにその上に細かいビーズをばらまいたように見えます。
(写真では中央やや右寄りにM24が大きく広がっています。左端にM25、上端にM17が見えています。)
じっくり見ているとため息が出るほどの美しさで、本州付近で見える天の川の中では最も美しい部分だと思います。
M天体ではあるのですが、特に星団というわけではなく、たまたま銀河系の深い部分が暗黒星雲に邪魔をされずに見えているだけのようです。
天の川が見える機会があればぜひ双眼鏡で眺めて頂きたい星域です。