アンドロメダ座周辺ということで、すでにABK053「アルフェラッツのガチョウ星列」やABK042「カート星列」を紹介していますが、アンドロメダ座と言えばやはりこれですね。
アンドロメダ大銀河(メシエ31、以下M31)は私たちの太陽系が属する銀河系のすぐお隣の銀河でその距離230万光年にあるといわれています。
M31はアンドロメダ座の中程、β星(ミラク)から暗めの星μ(ミュー)→ν(ニュー)と辿ったすぐ斜め先にあります。
天の川が肉眼で見える環境ならば、M31も小さなろうそくの炎のような形をしたボゥとした雲を見つけることが出来るはずですし、双眼鏡ならそれなりの存在感のある細長い星雲状に見ることが出来ます。
天体写真で見るよりは少しスリムな感じがすることが多いです。
また少しでも空の条件が悪くなると、明るい中心部のみが見えるだけになってしまうことも多いです。
ガッカリする見え方かも知れませんが、230万年前に彼の地を旅立った光が、今この瞬間に自分の眼に到達したと考えると、少し心の響いてくるものもあると思います。
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