くじら座は秋の星座の中では一番大きな星座です。
ABK060ではさらにうお座に尻尾を拡張する形で紹介したのですが・・・・
大きい星座というのはあまり明るい星が少なく、形がたどりにくいという特徴があります。
くじら座も場合明るい星は少ないのですが、暗い星まで見える環境だとくじらの形を見付けるのはわりと楽で、むしろ名作の部類に入るのではないかと思えます。
ただ「クジラ」と思ってみると絶対クジラには見えません。
なぜこの星座を「くじら座」と呼ぶようになったのかとても謎なのですが、ギリシャ神話の中ではもともとアンドロメダ姫を襲う海の大怪獣という設定ですので、どちらかというとクジラよりもトドやセイウチのオバケというイメージが近いわけです。
まああまり堅いことはいわないことにして、この星座の頭のあたりを見て見ると・・・
頭の5角形の向かって左側がμ星、右側がξ星でそれぞれにかわいらしい耳があるピョコンと付いているように見えます。
低倍率の双眼鏡でないと一度に全貌が見られないかもしれませんが、こんな耳が付いていると化けクジラのイメージが妙にかわいらしいものになってしまい、思わず楽しくなってしまいます。
「くじら座 μ(ミュー)・ξ(グザイ)星周辺 くじらのお耳星列」と呼びます。
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