おひつじ座そのものは黄道十二星座の一番初めの星座なので知らない人はいないと思うのですが、実際の星空では明るい星がないですし、形もオヒツジには見えませんし、たどりにくいので、わりとマイナーな存在です。
その中でもα・β・γの3星による逆「へ」文字型はわりと目に着きます。
α星(ハマル)付近を双眼鏡で見ると・・・
ハマルを起点に釣り鐘形の星の並びを見付けることができます。
左下のほうに尻尾のように延びる星列まで含めてみると、ロウソクを乗せて持つタイプの燭台に見えてきますが・・・・・、
見方によってはギリシア文字の「μ」(ミュー)の方が適切かも知れません。
というわけで「ハマル星周辺 μ型星列」と呼びます。
ちょっと話がそれますが・・・
星列ではありませんがβ星のすぐ下のγ星(メルサティム)は非常にきれいな等光2重星(同じ明るさの星が接近して見える二重星)です。
離角が7.8秒とかなり近いので100倍くらいの倍率が必要ですが、雪だるまのように双子のような白い星が並んでいてとてもきれいです。
望遠鏡を使う機会があればぜひ見ていただきたい二重星のひとつです。
ちなみにこの星、望遠鏡を使って発見された最初の二重星といわれる歴史的にも意味のある星だそうです。
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