ABK073 オリオン座 δ(ミンタカ)-ε(アルニラム)の「δ状」星列 分類:星列

オリオン座の四角の中、三ツ星周辺は本当に豪華な眺めであることを前にも書きましたが、三ツ星の部分だけを眺めているだけで満足していまい、あえて星列を探そうという気にならないほどです。

それでもじっくり眺めていると、三ツ星の中央の星ε星(アルニラム)から右側のδ星(ミンタカ)へ蛇行しながら繋がる星列が目に着いてきます。

これをつなげるとアルニラムとミンタカを含む「δ」の形に星列をつなぐことができます。
アルニラム-ミンタカの「δ状」星列と呼びます。

ミンタカが「δ星」であることを考えると、ここでも奇妙な一致がありますし、アルニラムには「真珠の糸」という意味があるので、その意味もなんとなくわかる気がします。

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ABK073 オリオン座 δ(ミンタカ)-ε(アルニラム)の「δ状」星列 分類:星列 への2件のフィードバック

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  2. ビノ のコメント:

    オリオンの帯の周りの星々にはCr 70という名前がついているんですね。まったく知りませんでした。10×42双眼鏡で眺めると,視野いっぱいに星が散りばめられたすてきなところです。Seronikは釣り針型星列と言ってますが,ABKカタログでは三つ星の真ん中のアルニラム(ε星)を含めてδ状星列な名付けています。ちなみにM78(ウルトラマンの故郷)は大阪からではまったく見えません。全然です。

    以下はBinocular Highlightsからの抜粋です。これも第2版で追加された項目です。
    オリオン座番外編
    夜空を支配するオリオン座は双眼鏡ハイライトの宝箱だ。主役は剣の辺りで,そこには壮大なメシエ42(29ページ)がある。しかし近くにはさらに見るべきものがある。もし思い切って脇道にそれてみる気があればだが。
    オリオン座のメシエ天体のうち双眼鏡での注目度がほぼゼロなのがM78である。多くの著名な星雲とは違い,M78は星光の反射で輝いている。M78はメシエ天体カタログ中唯一の反射星雲であり,それだけでも探しに行く価値がある。
    なるほどM78は人目を引くものではないが,8.3等級なので,そこそこ暗い空なら十分に簡単な対象だ。10×50ではぼんやりとした小さな斑点で,7等星のL字型星列の隣にある。そらし目をすると星雲の北西角にある8.4等星が目に飛び込んできて,M78が彗星状に見える。
    他に全く異なったもの(かつはるかに見やすいもの)としてコリンダー70星団を調べてみよう。名前は知らなくても,きっと見たことはあるはずだ。Cr 70はオリオンの帯の周りに群らがる星々である。この見事な星団は双眼鏡の視野を6等級と7等級のきらめきで満たす。特に目立つのが釣り針の形で,帯の真ん中の星(アルニラム,オリオン座ε星)の西側にある。
    最後になるが,ミンタカを見てみよう。帯の最西端の星で,オリオン座δ星としても知られる。ミンタカは美しい輝度差の大きい二重星で,2.4等の主星に対して6.9等の伴星が53″真北に離れている。これは10×50では簡単なペアだが,10×30だと暗い星を主星のまぶしい輝きからひきはがすのにちょっと苦労した。
    (ビノ訳)

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