ABK090 かに座 飼い葉桶のプレセペ星団(M44) 分類:メシエ天体、散開星団

かに座といえば、何と言ってもプレセペ星団(M44)です。

プレアデス星団(すばる:M45)ほど派手ではありませんが、カニの甲羅の真ん中あたりに肉眼でも星雲状に見えるほど大きな天体です。

ただ、大きすぎて望遠鏡で見てもちっとも面白くない天体でもあります。

双眼鏡くらいの倍率(6~10倍)くらいが一番楽しめると思います。

肉眼では星雲状に見えたのが双眼鏡ではたくさんの星の集まりであることがわかります。
口径15cmくらいの望遠鏡で50倍くらいで見た時の普通の散開星団のように見える感じです。

かに座の甲羅に当たる不等辺四角形の中に収まっているので、飼い葉桶(馬のエサが入った桶)に見立てられているのですが、双眼鏡ではその様子がよく判ります。

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ABK090 かに座 飼い葉桶のプレセペ星団(M44) 分類:メシエ天体、散開星団 への2件のフィードバック

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  2. ビノ のコメント:

    自宅のベランダから東の空を眺めると,月齢14の月がかに座の西にかかっています。今年2回目のスーパームーンまであと1日なので大きな月です。星団の観望にはあまり適さないのでしょうが,ちょうどかに座が頭上に来たので,月と一緒に眺めました。椅子にどっしり座って10×42防振双眼鏡を向けると,プレセぺ星団がきれいに見えます。暗順応が進むと暗い星まで見えてきました。確かにプレアデスほど派手ではありませんが,美しい眺めです。Gary Seronikも書いてますが,たしかに都会人向きの星団ですね。明日は曇りの予報なので,月もプレセぺも見えそうにありません。

    以下はBinocular Highlightsからの引用:
    ビーハイブ星団
    かに座は暗い星座だが,そこには北半球で最高の双眼鏡の見所がある。M44,別名ビーハイブ星団(プレセぺ星団)だ。都市に住まざるを得ない双眼鏡観測者にはとくに素晴らしい目標だ。この星団の最も明るい10個の星は7等級以上の輝きで,1°を超える広さの空に均等に散らばっている。少し注意すると,さらに10個以上の星団に属する星々があって,10×50双眼鏡をしっかり保持すると見えてくる。M44は印象的な眺めだが,まわりに星が少ないことも手伝ってそれが一層際立っている。冬の星団はもうほとんど西に傾いているが,ビーハイブ星団は天の川の豊かな星たちを背景にまだ沈まない。
    私はこの星団を眺めると決まって,傾いた箱(からす座のミニチュアみたいな)が星の環に囲まれているように見える。全体の外観は私にはハチの巣というより空のカニを連想させる。箱が胴体で,環になった星は甲殻類の脚とはさみの先だ。しかし空にパターンを描くのもいい加減にしないと。おそらく私の想像力が無意識のうちにこの星団と星座を結び付けたのだろう。
    M44は黄道上にあるので,しばしば月や惑星がそばを訪れる。これらの太陽系からの訪問者が通り過ぎるとき,その夜毎の動きは,ワクワクするような双眼鏡のショーを生み出す。
    (ビノ訳)

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