ABK103 うしかい座δ(デルタ)星 テリア犬星列 分類:星列

春の星座というのは天の川から離れている部分が多いので星の数が少ないのですが、うしかい座あたりから夏の星座に向けてだんだん天の川が近づいてきて、星の数がだんだん増えてゆきます。

ちょうどうしかい座とかんむり座の境界あたりから急激に増え出す感じです。

上のうしかい座全景の写真で1の丸の部分、うしかい座のδ星とかんむり座β星にまたがるあたりにわりと意味ありげに星たちが並んでいます。

顔の四角いテリア系の犬のような形に結ぶことができます。

「うしかい座 δ星 テリア犬星列」と呼ぶことにします。

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ABK103 うしかい座δ(デルタ)星 テリア犬星列 分類:星列 への2件のフィードバック

  1. ビノ のコメント:

    5月3日,10連休のさなかにやっと晴れ間が見えました。久しぶりに空を見ると,牛飼い座が昇りつつあります。ちょうどSeronik氏のサイトでも,週末の星見のテーマにうしかい座の二重星トリオのことが書かれています。
    それはさておきABK103のδ星テリア犬星列なのですが,残念ながら今日の薄曇りの天気では(大阪ではたいていそうですが)暗い星がなかなか見えません。うしかい座が南中する頃を待って,再度トライするつもりですが,どうも都会からはむずかしいようです。
    Binocular Highlightsの二重星トリオですが,δ星は分離できませんでした。主星に比べて伴星が暗すぎるのが原因なのでしょう。とりあえずパスしてμ星に行きます。こちらはきれいに分解できました。角距離108″.8で,ほぼ南に伴星が見えます。3つ目のν1とν2は10’も離れているので,双眼鏡で見ると単に星がふたつならんでいるだけのようです。おおぐま座のミザールとアルコルが11′.8離れていますから,それより少しだけ近いということですね。私には西側のν1がはっきりと橙色でν2は白色に見えます。以下はBinocular Highlightsからの抜粋です。

    うしかい座の二重星トリオ
    うしかい座の探索に長時間を費やす人はいない。109あるメシエ天体のうち,この星座にあるのはきっかりゼロだと言うことを考えれば,無理からぬ話だ。うしかい座に明るい星団も銀河も星雲もないとしたら,他に見るべき何があるだろう。二重星だ。双眼鏡向けの目立つペアが3組,星座の北東部分にきれいに並んでいる。
    3つのうち一番見つけやすいのがうしかい座δ星だ。ただしこのペアはまた最も分離しにくい。δ星は,2星の距離は十分離れているのに,光度差が大きいという1例だ。この二重星は104″離れているが,7.9等級の伴星は,3.6等級の黄金色の主星の隣にあって見えにくい。それでも,10×50双眼鏡なら,いったん見つけた伴星は簡単に分離し続けることができた。
    双眼鏡の1視野と少しδ星から北北東に移動すると,うしかい座で最も美しいμ星に達する。μの2星もδ星とほぼ同じくらい離れているが,こちらは6.5等級の伴星(それ自身望遠鏡二重星)が4.3等級の主星に十分対抗している。10×50では明るい方の星の光はやや青味がかって見える。
    うしかい座めぐりの終点は,大きく分かれた明るいペア,うしかい座ν星だ。これらの5等星は10’以上離れているが,その魅力は色の対比にある。南側のν1星は橙色で隣のν2星はかすかに青味がかっている。はくちょう座の有名な色違いの二重星アルビレオの間隔を広げて地味にしたようだ。

  2. ビノ のコメント:

    うしかい座テリア犬星列再訪
    1日たって雲が少なくなった時間をみはからってもう一度うしかい座δ星を眺めると,今度はテリア犬星列がわかりました。暗い星は見えないので,ちょっと途切れ途切れですが,全体の形は確かにテリアですね。

    ついでにδ星をもう一度じっくり見てみると,明るい主星に隠れて,ほぼ東側に7.8等の伴星が確認できました。めでたしめでたし。

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