わし座からはくちょう座周辺を低倍率の双眼鏡で流して見るているとや座といるか座がドン、ドン!とわりとハッキリした星列として視野に入ってきます。
都会では肉眼で見つけることは難しいかも知れないですが、双眼鏡ならば何とか見つけることが出来ると思います。
星座になるくらいですから星列(アステリズム)としてとてもよく目立ちます。
や座はわし座のアルタイルとはくちょう座のアルビレオの中間あたりにあります。
ABK023のコートハンガーの並びと言って良いくらいのところです
双眼鏡だと視野一杯になることも多いかも知れません。
だれがどう見ても矢の形に見えます。(少し曲がっていますが・・)
神話では愛の女神エロスが持っている矢で、これに当たるとだれでも恋に落ちてしまうというアレです。
とても好色な大神ゼウスの化身であるはくちょう座とわし座の間にあるというのも意味深な設定だと思います。
暗い星ばかりながら、星座名に似合った形のきれいさといい、場所といい名作星座といってよい星座だと思います。
や座の近くには最も人気の高い惑星状星雲のひとつとして有名なM27(アレイ状)星雲があります。
双眼鏡で見てもあまり面白くないのですが、望遠鏡で見るときのために場所を覚えておいて損のない天体だと思います。(少なくともM57(リング状星雲)より遙かに見ごたえがありますので・・・。)
コートハンガー同様こぎつね座に位置しているので、こぎつね座の星やアルビレオ側から探す方法やが紹介されていますが、私はや座から探す方法が分かりやすいと思うので紹介しておきます。
や座のγとδを結ぶ直線をγを中心に反時計回りに約120°回転させたところにM27があります。(写真ではわかりにくいですが拡大して頂くと星ではないものがぼんやり写っているのを確認できると思います。)
この線の延長上のすぐ近くに6等星の星があるので、とても見つけやすいのではないかと思います。
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おはようございます
けさはスタパオーナー様おすすめのや座γ星からたどる方法でM27を見てみました
使用機材は20×50対空双眼です
薄明の始まっている午前5時(2022/3/10)の空でもまゆ状の面積をもった天体すぐにつかまりました
これはわかりやすい導入方法ですね