りょうけん座は北斗七星・うしかい座・しし座に囲まれたあたりにあるわりとマイナーな星座です。
星座絵ではうしかい座が連れている2匹の猟犬がいることになっています。
しかし、星座線はα星(コルカロリ)とβ星(カラ)を結ぶ線しか描かれておらず一匹の猟犬しかいません。
個人的にはかなり前から気になっていて、星座の広さのわりに1匹ではもったいないので2匹描いたのかなぁ・・・・、などと考えていたのです。
でも凄く条件の良い夜にりょうけん座を眺めていたらα-βの星座線とほぼ並行に、ほぼ同じ長さの星座線が描ける星列があることに気付きました。
5等星前後の星がふたつのグループを作りなんとなく星座線が描けそうな配列になっています。
本当に2匹の猟犬が並んでいるかのように見えて、星座を作った(星座絵を描いた)人達は本当に猟犬が2匹いると考えていたのだなぁ・・・と感激したものです。
よほど条件が良くなければ肉眼で見つけるのは難しいかも知れませんが、双眼鏡で見ればわりと簡単に見つけることができますのでぜひ2匹目の猟犬を見つけてみて下さい。
りょうけん座はマイナーな星座の部類なると思うのですが、その割には有名な天体が多いです。(以下に紹介する3天体は双眼鏡で楽しむ天体ではありませんが、場所を覚えておいて損のない天体達と思うので紹介します。)
α星のコルカロリは小口径の望遠鏡でも良く見える綺麗な二重星ですし、メシエ天体の中でもかなり人気の高いM51(子持ち銀河)があります。
またうしかい座のアルクトゥールスよりにはわりと見応えのある球状星団M3があります。
ヘルクレス座のM13が見頃になるまでのあいだ春の星空最大級の球状星団
です。
M13ほどではないですが20cmクラスの望遠鏡でも充分球状星団のブツブツ感を味わうことができます。