こぐま座は小ひしゃくとも呼ばれ、β星(コカブ)-γ星(フェルカド)-η星-ζ星の4つの星で水を汲む容器を形作ります。
コカブは3000年前には北極星として使われていた星ですが、フェルカド並んでいる様子を双眼鏡で見ると黄色と白色の対比がとても美しく感じます。
フェルカドは近くに伴星があってかわいい二重星でもあります。
ABKカタログに登録するほどでもないですがコカブとフェルカドの対は双眼鏡で一見の価値はあると思います。
さて柄杓の柄に近い方のη星の周りにはたくさん星があって、双眼鏡を向けたときにはどれがη星だか すぐにはわからなくなってしまうほどです。
η星とζ星を含むV字型に広がる星列が目に着きます。
このV字型の先にはそれぞれ星の塊があって、なんだか秋の星座のうお座を連想できます。
北斗七星の中に「ミニ小北斗」(ABK108)があるように、こぐま座の小北斗の中にもうお座があると思うと、お兄ちゃん熊が、赤ちゃん熊を連れた母熊の手伝いをするように、捕まえた鮭を担いでいるなんて情景が思い浮かべられてとてもほほえましいです。
「こぐま座ζ-η星ミニうお座星列」と名づけることにします。
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