AZ-GTiを赤道儀仕様に戻す その2

今日も良い天気

月が明るいです

さて赤道儀仕様に戻したAZ-GTi、軽量鏡筒に特化するということで、できるだけ軽くて、できるだけF値の明るいものということで結局70-200mmの望遠ズームレンズ(TAMRON70-200mm/F2.8)を載せて見ることにしました

このレンズCANON EFマウントのレンズに EFマウント→m4/3マウント変換アダプターを付け、CMOSカメラ(ASI585MC)側にm4/3マウントアダプタ-を取付けています

CANON向けレンズはカメラに取り付けないと絞りが制御できないので、この使用環境で開放(F2.8)でしか使用できません

少し古いレンズということもあり開放だと青ハロが少し気になります

そこでマウントアダプタ-内にUV/IRカット+CLSフィルターを詰め込んで使用することにします

写真用レンズなので望遠鏡ほど鋭い像が得られるか微妙ですし、他にも軽量な鏡筒はあるのですが、F2.8というのはかなり魅力です

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AZ-GTiを赤道儀仕様に戻す

今日は曇りのち夜になって晴れ

月がきれいです

今日の月の写真、200mmの望遠レンズ(TAMRON70-200mm/F2.8)+ASI585MCで撮影しました

いつもより小さくて寝ぼけた画像ですが、200mmの望遠レンズだとこんなものかと・・・

さて経緯台仕様に戻したAZ-GTi、どうも良いところがないです
・今ひとつ動作が不安定
・長秒露光では画像回転が激しくてセンサーの画角がもったいない
・配線が絡む
などなど単なる観望レベルなら良いですが、それなりの画像を得たいと思うとやはり無理があるような気がします

バランスウエイトの分重量増になるにしてもいろいろな面で赤道儀仕様にして運用した方がメリットが多いように思います

ということでまた赤道儀仕様に戻す事にしたのですが、1月19日に紹介したスカイメモSの微動雲台改造のときに使用した部分をそのまま置き換えることにしました

上はスカイメモSが載った状態ですが、アルカスイス金具で固定しているだけなので、AZ-GTi側にもアルカスイスの受け金具を付ければ簡単に赤道儀部分を入れ換えることができます

強度の面や不注意で取付ネジを廻してしまわないかなど不安はあるのであまりお奨めできないのですがとりあえず簡単に赤道儀化ができました

スタパの自動導入赤道儀としてはAZ-GTiとAM5の間にOnstep化したGP赤道儀があるので、AZ-GTiは2kg以下の軽量機材向けと割り切って使うこととして、強度面の脆弱性には目を瞑ることにしました

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経緯台仕様のAZ-GTiでの電視観望 続き

今日は雪の一日

昼間はず~っと降っていましたがほとんど積もることなく、夜になって晴れ間が出る天候になりました

雲は結構高多いし、気流は悪いし、月は明るく、気温がグンと下がったうえに風が強く、天体観測向きの夜ではないですね・・

さて経緯台仕様に戻したAZ-GTiでの電視観望、昨日は配線がグルグル巻きになると言う話をしました

ベランダ観望ならそんなトラブルが起こることはないのでしょうが、視界の開けた場所での贅沢な悩みかも知れません

下はおとめ座の銀河団M84付近から銀河が連なるマルカリアンの鎖と呼ばれる宙域

8secx23stack(184sec)x2(総露光6分)のコンポジットです

銀河がそこそこ見えるように処理をすると非冷却カメラでダーク補正も掛けていないので画像は荒れウネウネと輝点ノイズが気になり、画像回転もかなりあって観賞用には少し無理があるように思います

下はりょうけん座の球状星団M3、8secx38stack(304sec)x4(総露光20分)で星団の広がりが分かる少し迫力のある写りになりました

とは言え輝点ノイズのウネウネと画像回転の大きさはトリミングしない限りどうにもならないです

眼視観察を併用しない電視観望なら赤道儀仕様に戻すのが無難な気がしてきました

実は今回のAZ-GTiの使用にあたっては先日(いつもいろいろ教えて頂いている)T-StudioさまよりASCOM Remoteを用いたテストをかねていました

少し前に経緯台仕様に戻したAZ-GTiを従来のそのままASCOMでSynscan+SharpCap+Stellariumの組合せで使用したときに頻繁にフリーズが起きていました

ASCOMが悪さをしているような気がしていたのです

ASCOM Remoteを組み合わせるとこの辺のトラブルが解消できるのではないかと考えたわけです

結果はかなり快調で、調子に乗りすぎて配線が首つりを起こすというトラブルが発生してしまいました

まだ使いこなしているわけではないですし、ネット上でもASCOM RemoteはT-Studioさま以外にほとんどの紹介例の無い状態です

追々このブログでも紹介できればと思います

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経緯台仕様のAZ-GTiでの電視観望

今日は曇り空のスタパ周辺

昨晩は経緯台仕様に戻したAZ-GTiにZenistar66SD(D66/f388mmx0.8)+ASI585MCで電視観望をしました

気流がとても悪く短焦点ならそれほど星像に影響は無いかと考えての選択

プレセペ星団(M44)8secx32stack(256sec)です

1/1.2インチセンサのASI585MCでは周辺像まで良好ですし、輝星のハロも少なめです

経緯台追尾のため6分強の露光でも視野の回転が少し気になります

ダーク補正無しでの撮影のため輝点ノイズが線状に写ります

次は同じくかに座の散開星団(M48:通称パックマン星団)です

こちらは8secx75stack(600sec)の露光のため視野回転がより大きくなっています

経緯台仕様での露光は10分程度が(個人的には)我慢の限界かな~と思います

続いてりょうけん座の子持ち銀河(M51)です

8secx23stack(184sec)です、淡い銀河をあぶり出そうとすると画像が荒れます

8secx23stack(184sec)を4セット撮影しコンポジットしたのがこちら

淡い部分のディテールが少し鮮明になります

下は超定番おおぐま座の銀河M81-M82です

16secx19stackを2セットコンポジット、総露光608secです

経緯台のため画像回転はあるし、非冷却のカメラでダーク補正もしていないので輝点ノイズがカラフルですが、追尾も正確で現場で電視観望をする分には充分な写りです

ただし経緯台仕様で調子に乗ってあちこち鏡筒を振り回していると、いつの間にか配線が架台にグルグル巻きになって首つりしそうになっていました(実は冒頭の写真で既に配線がグルグルになっています)

赤道儀仕様のように子午線跨ぎで鏡筒を反転させることなく、より近い経路で天体を導入する仕様のようです

AZ-GTi自体眼視観察が主体で電視観望を重視した設計でないためでしょう(続く)

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三寒四温で天候の変化が激しいです

今日もスタパ周辺は良い天気です

今夜も月の写真を撮ったのですが、また気流がとても悪く寝ぼけた画像になりました

今夜撮影した時点の月はかなり天頂に近い高い所にいたのにとてもユラユラしていました

どのくらい気流が悪かったか動画でご覧頂こうと思います

まあ1月16日に撮影した月よりもだいぶましですが、とても40cm望遠鏡を使おうという気にはならないレベルです

この季節は三寒四温で気温の変化だけで無く天候の変化が激しく、急流の善し悪しも同様に激しく変わるようです(落ち着いているときはシリウスでもみてみようかと思うくらい安定していることもあるのですが・・)

今日くらいの月齢になると月が明るくて星景写真には向きません(星を写そうとすると昼間のようになってしまいます)

従来ならお手上げ状態になるところですが、最近は電視観望なら多少の月明かりでも何とかなります

気流が悪い場合でも拡大率の小さい(比較的)短焦点の望遠鏡であればそれほど問題がないです

そんなわけで経緯台仕様のAZ-GTiにZenistar66SDを載せて電視観望をしました

このAZ-GTi、一度赤道儀仕様にアプデしてからそのまま経緯台として使うようになってどうも今ひとつ安定度が良くないです

赤道儀に戻せば良いのですが、その前にもうひとあがきしてからと思っています

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50mmフィールドスコープで電視観望を試す

今日はやや雲の多い天候

スタパ周辺の雪はかなり融けて道路の雪は全く無くなりましたが、北側の屋根の雪はなかなか融けてくれません・・・

夜は雲の上のあそこに月があるな~といった感じの曇り空でした

さて年初からいろいろなミニスコで電視観望をする検討をしているのですが、昨日はセレストロン製7-21×50のフィールドスコープを試してみることにしました

このスコープ口径50mmのEDレンズが使用されているので色にじみが少なくて、軽量だし、他の31.7径の接眼レンズを使用できる仕様なので良いかも・・と思ったのです

ただしアウトフォーカスが小さいので焦点が出るのはカメラ鏡筒が31.7mmサイズのもののみです(上ではASI120MMを使用しています)

まあ電子ファインダー&ガイド鏡がわりに使えたらコンパクトで良いかという発想です

昨晩は好天に恵まれたので早速試写・・・

とりあえず月を写したのですがスタックしてもとても寝ぼけた画像で何となくイヤな予感・・・

超定番オリオン大星雲ですが異常に寝ぼけた画になっています

これなら先日の3cmファインダーの改造品のほうがまだましです(下画像参照)

試しにM45プレアデス星団も撮ってみました

う~ン・・・こりゃぁアカン!!

これ輝星に大きなハロがまとわりついて夢の中に出てくる星空のようです・・・

プリズムやインナーフォーカスによる複雑な光学系が災いして低倍率の眼視では気にならないアラがたたき出されている感じです

というわけで50mmフィールドスコープによる電視観望計画はあえなく玉砕・・・

これなら口径40mmの組立天体望遠鏡(改)(光軸が完璧でないのに)のほうがはるかにましな気がします

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春の銀河まつり

今日もスタパ周辺は良い天気なのですが、春霞が強い感じで少し寝ぼけた星空です

気流はわりと安定していて月がきれいでした

さて昨日も少し書きましたがこの時期はわりと早い時刻に冬の星座たちが傾き、観察会向きの派手な天体がとても少ないです

地味な天体が多くある意味マニアックな対象が多いです

従来は肉眼で観察してあまりインパクトのない天体はスルーしていたのですが、電視観望併用の観察会ができるようになったのでモニター越しの観察もありかと思っています

上は(このブログではもうお馴染みですが)しし座のトリオ銀河、中央の近い2つはM65-M66で上に少し離れたのがNGC3628(通称ハンバーガー銀河)です

M65-M66は40cm望遠鏡の100倍視野で同時に見ることができるので観察会では定番なのですがNGC3628はとても淡く、よほど慣れた方でかつ条件が良くないとハンバーガーに見えてきません

でも電視観望でモニター越しなら短時間の撮影でもそれらしく見て頂くことができます

上の画像、中央付近の銀河はNGC4631でこの銀河の中央付近に小さな銀河が突起を作りくじらの背びれのように見えることから通称くじら銀河といわれています

また画像左下側にある淡い銀河はNGC4656でこちらは通称ホッケースティック銀河と呼ばれています

眼視だとくじら銀河の背びれがとても見えづらいですし、ホッケースティック銀河は眼視ではほとんど歯が立ちません

こちらはNGC4244、通称シルバーニードル銀河です

非常に淡いので40cm望遠鏡だとしばらく覗いているうちに「・・・・ぁ~あ~、、これか~ぁ?」といった感じに見えてきます

これもよほどマニアックな方でないと楽しい対象ではないですね

電視観望を組み合わせることにより眼視観察では歯が立たない天体までもリアルタイムで観察できるハイブリッド観察会のメリットが活きる季節でもあると言えるかも知れません

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久々の観察会

今日もスタパ周辺は良い天気

この季節にしては異常といえるほど気温が高いのですが、今日は風が強くその分寒く感じます

先週は週末をはさんでお休みを頂いたので今夜は実質的に2週間ぶりの観察会となりました

星座の世界で2週間あいだが空くと同じ時刻では見える星の位置がだいぶ変わります
(具体的には地球の自転の1時間分の角度だけ星の位置が変わります)

なので同じ時刻だと2週間前には見えていた天体が今日は屋根向こうに隠れてしまうということが起きるわけです

この時期冬の星座たちは足早に西に傾いてしまうので冬の代表的天体であるオリオン大星雲⁽M42⁾もスタパからは西の森に隠れ始めてしまいます

高い赤緯ある天体たち⁽上はふたご座の散開星団M35⁾はもう少し見ることができますが、この先しばらくは地味ジミな春の銀河祭りになります

今シーズンは目玉になる惑星もないので電視観望システムが活躍してくれることでしょう

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月を撮る

今日も良い天候が続きます

気温もスタパとしては高めで星見がだいぶ楽になりました

気がつけば月が西の夕空に

この時期の夕空の月はおうし座からふたご座辺りにいるので驚くほど高い位置に見えます
(上は高い高いと油断しているうちに西に傾いたの図です)

風も弱く気流もわりと安定していたので望遠鏡でも見てもとてもきれいでした

いつもの撮影方法でなかなか綺麗に撮れたので、CMOSカメラ+SharpCapでスタックする撮影方法も試しました

惑星用のピクセルサイズが小さいASI678MCを使用してみました

肉眼で見たのと同じくらいの解像度で写すことができました

パソコンを持ち出すのが少し面倒ですが、後処理もほとんど不要でその場でこの解像度の画像が見られるのは凄いです(どちらの画像もクリックして拡大してご覧頂くと良いです)

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オーロラ観察まとめ

今日もスタパ周辺は良い天気です

昨晩フィンランドから帰国し、今朝は少し朝寝坊しましたが、いつも時差ボケ状態の生活をしているのでこれが普通といった感じです

さてほとんど不発のオーロラ観察でしたがタイムラプスにして見ると雲間に少し空が緑色に映っている様子が散見されたので記録として残しておきたいと思います

まずは3月9日のものから

こちらは約6秒間のうち後半の3秒間くらいのあいだ画面左上が何となく緑色になります

これが本当にオーロラなのか確信が持てない感じはしますが、日本国内で雲のある星空タイムプスを撮影しても赤カブリはあっても緑カブリをしたことはあまりないので

次は開始4~5秒あたりに右上(下の画像参照)に明らか緑の塊が出現します

また6~7秒付近でも左中程に緑色の筋が出現しています

だいぶオーロラらしい感じがします

こちらは前半3秒間くらいまで左上が緑色に見えその後雲に覆われてゆきます

21時から3時間ほど粘ってこんな感じ、その後雪の降り方が強くなったので撤収・・・

そして翌日3月10日、泊地のサーりセルカから1時間ほど北に移動してのハンティング

限られた時間で微かにそれらしく映った部分です

画面の左4~5分の1くらいの部分が開始から4秒間くらい緑色に見えています

雲の上にオーロラが出現していたことは間違いないと思うのですが、星と同じで雲には勝てませんでした

いつか機会を見つけ肉眼で生のオーロラ観察に再挑戦したいと思います
(できれば太陽活動が活発な1~2年のうちに・・・)

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